上場会社表彰制度

企業価値向上表彰の概要

目的 東証が市場開設者としての立場から望ましいと考える企業価値の向上を目指した経営の普及・促進を図るため。
表彰対象 高い企業価値の向上を実現している上場会社のうち、資本コストをはじめ投資者の視点を深く組み込んで企業価値の向上を目指すなど、東証市場の魅力向上に資すると認められる経営を実践している上場会社を表彰対象とする。
選定対象 東証市場に上場する全上場会社を選定対象とする。
表彰社数 1社とする。なお、ファイナリストについては、事前公表を行う。また、優れた企業価値向上経営を実践している会社がある場合には、優秀賞会社として選定する。
表彰時期 毎年1回、表彰を行う。

第6回企業価値向上表彰の表彰会社の決定について

この度、「上場会社表彰選定委員会」(座長:一橋大学大学院・伊藤邦雄特任教授)による審議の結果を受け、本年度の企業価値向上表彰の表彰会社を決定しましたので、お知らせします。

第6回企業価値向上表彰の表彰会社の決定について
(2018年2月15日付 プレスリリース)
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第6回(2017年度) 大賞

会社名 コード 市場区分 業種
塩野義製薬株式会社 4507 市場第一部 医薬品

塩野義製薬株式会社が特に優れていると評価された点

1.投資者との対話に積極的に取り組み、自社の企業価値向上につなげている

■投資者との対話で得られる知見を経営にフィードバックする仕組みを整備したうえで、積極的に対話に取り組み、
 経営管理の改善を実行。
■経営トップが、投資者との対話の重要性を強く認識し、自身の時間の25%程度を投資者との対話に充てることを明言し、
 実際に経営トップ自身が対話を実践。

2.投資者視点を意識した経営目標を設定して公表し、その成果が現れている

■資本生産性を表す管理指標(ROE、ROIC)に自社の資本コストを大きく上回る水準の目標値を設定し、中期経営計画
 (2015年3月期~2021年3月期)において公表(ROE目標:15%以上、ROIC目標:13.5%以上)。
■過去3年間(2015年3月~2017年3月期)のROEは、9.4%、13.6%、16.3%と大きく向上し、経営目標として掲げた
 水準を前倒しで達成。

3.企業価値向上の実現に向けた経営管理の仕組みを構築している

【新規事業の管理】
■自社の資本コストの水準を適時に見直し、それを考慮した管理指標(「NPV」「Risk adjusted NPV」)を用いて、
 資本コストや資本生産性を強く意識した投資判断を実践。

【既存事業の管理】
■自社の特性を踏まえた管理指標(「ロイヤリティー収入除く営業利益」等)を継続的に確認して経営目標の実現への貢献
 状況を評価し、その結果次第で事業撤退も決断するなど、的確かつ堅実な事業ポートフォリオ管理を実践。

4.企業価値向上の意識や経営管理の仕組みが組織に浸透している

■ROICやCCCを重要な管理指標に採用して目標値を設定し、それらを構成要素ごとに細分化することで、会社全体として
 経営効率の改善に努める枠組みを導入。
■経営トップ自らが、四半期ごとにすべての社員に対して直接経営のメッセージを発信するほか、次世代経営層の育成に
 向けた研修に強く関与するなど、強いリーダーシップを発揮して企業価値向上の意識や経営管理の仕組みの社内への
 浸透に尽力。

第6回(2017年度) 優秀賞

会社名 コード 市場区分 業種
株式会社ニチレイ 2871 市場第一部 食料品
住友化学株式会社 4005 市場第一部 化学
スズキ株式会社 7269 市場第一部 輸送用機器
  • (証券コード順に記載)

ファイナリスト選定の視点

ファイナリストの選定の視点は、次のプレスリリースをご参照ください。

第6回企業価値向上表彰に係るファイナリストの選定について
(2017年11月1日付 プレスリリース)
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選定プロセス

本表彰の選定については、下図の要領で実施します。

 

第6回(2017年度)企業価値向上表彰における選考アンケート

第6回(2017年度)企業価値向上表彰における二次選抜 選考アンケート PDF
第6回(2017年度)企業価値向上表彰における三次選抜 選考アンケート※ PDF

※ファイナリストの選抜に利用する本選考アンケートについては本年度に見直しを行っており、その際には、経済産業省において策定・公表された「価値協創のための統合的開示・対話ガイダンス-ESG・非財務情報と無形資産投資-(価値協創ガイダンス)」の趣旨・内容を一部参考にしております。
「価値協創ガイダンス」の内容については、以下のリンク先をご参照ください。

経済産業省のウェブサイトicon-block




第6回(2017年度)企業価値向上表彰の表彰候補50社の公表について

第6回(2017年度)の企業価値向上表彰の表彰候補会社(50社)については、2017年8月に公表しております。当該50社は自社の資本コストを認識して経営に取り組むなど、投資者の視点を強く意識して企業価値の向上を目指す経営を実践している会社であり、本表彰の二次選抜において選定された会社です。
詳細につきましては、下記プレスリリース文をご参照ください。

(プレスリリース)第6回企業価値向上表彰の表彰候補50社の公表について PDF

表彰候補50社の株価パフォーマンスの推移(第6回表彰)

第6回表彰の選考対象期間(財務数値の参照期間)の最初の営業日(2014/4/1)を起点(100)として、表彰候補50社の日々の終値ベースでの株価の変化率を単純平均してグラフ化しております。
また、同様に選定対象期間後の最初の営業日(2017/4/1)を起点(100)としたグラフも作成しております。
※ 同じ時点を起点とする日経平均株価及びTOPIXの変化率の推移も併記しております。

 

第6回(2017年度)企業価値向上表彰の表彰候補50社一覧 PDF
表彰候補50社の株価パフォーマンスの推移(第5回表彰)
表彰候補50社の株価パフォーマンスの推移(第4回表彰)


 

【ご参考】「表彰候補50社」の株価パフォーマンスと企業価値向上経営の意義に関する分析レポート

本レポートは、企業価値向上表彰の表彰候補50社が市場から高く評価されている事実を端緒に、投資者の視点を意識した「企業価値向上経営」を実践している本表彰候補会社群の業績や経営態勢の特徴・傾向から、その意義や効果について、一橋大学大学院商学研究科 円谷昭一 准教授に分析いただいたものです。

【サマリ資料】
企業価値向上表彰「表彰候補50社」の
株価パフォーマンスと企業価値向上経営の意義
~ 企業価値向上経営を実践する会社の特徴~
PDF
【レポート本文】
東証企業価値向上表彰において選抜された表彰候補会社からみえた経営の強さ
PDF

注意事項

・本情報はあくまで参考情報であり、投資等の勧誘を目的にしたものではなく、いかなる有価証券の価値を保証するものではありません。最終的な投資判断は利用者ご自身でお願いいたします。



エクイティ・スプレッドについて

企業価値創造の源泉は、投資者(株主、債権者等)の期待収益率、つまり資本コストを上回るリターンを獲得することにあります。
これを特に株主の視点から見ると、上場会社は会計上の利益が黒字であるだけでは十分でなく、「自己資本(株主資本)コスト」を上回る利益を計上して初めて企業価値を創造したと評価されることを意味しています。こうした株主の視点から、上場会社が企業価値を創造しているか否かを判断する際に、判断尺度の一つとして利用されるのが、「ROE(自己資本利益率)」から「自己資本コスト」を差し引いて計算される「エクイティ・スプレッド」です。

エクイティ・スプレッドの算定式

エクイティ・スプレッド = ROE(自己資本利益率) - 自己資本コスト

「エクイティ・スプレッド」を算定するために必要となる「自己資本コスト」の算定方法には様々な考え方が存在しますが、以下では、代表的な考え方である「資本資産評価モデル(CAPM)」に基づく「自己資本コスト」の算定方法をご紹介します。

自己資本コストの算定式

自己資本コスト = リスクフリーレート + β(ベータ) × リスクプレミアム

項目 概要 想定値/前提の例
リスクフリーレート 「無リスクで運用可能な金融商品の利回り」のことで、通常、国債利回りなどをもとに推定されます。 1% など
β(ベータ) 「株式市場全体の動きに対する個別株式の動きを表す係数」のことで、通常、過去の株式市場全体や個社ごとの株式リターン(株価)の推移をもとに推定されます。 対TOPIX など
リスクプレミアム 「株式市場全体の期待収益率」のことで、通常、過去の株式市場全体の株式リターンの推移をもとに推定されます。 4% など

(ご参考)冊子「企業価値向上経営ベストプラクティス」について

本表彰受賞会社による企業価値向上経営の実践事例が多数蓄積されてまいりましたことから、この事例が少しでも上場会社の皆様の企業価値向上に向けた取組みの参考となるよう、冊子「企業価値向上経営ベストプラクティス」を発刊いたしました。
 なお、この冊子は、2015年10月5日に開催した、「企業価値向上経営セミナー ~経営層向け研修プログラム2015~」において、第1回から第3回表彰での大賞受賞会社の皆様にご講義頂いた内容を加工・編集したものとなっております。
 本冊子が、皆様の企業価値向上に向けた取組みに少しでもお役に立てれば幸いです。

冊子「企業価値向上経営ベストプラクティス」 PDF

お問合せ

株式会社東京証券取引所  上場部 上場会社表彰選定委員会
電話:03-3666-0141(代表)