概要

転換社債型新株予約権付社債とは

転換社債型新株予約権付社債(以下、CB(注1))とは、会社が発行する債券(社債)の一つで、社債を転換価額で株式に転換することができる社債のことをいいます。すなわち、CBの保有者は、転換価額(注2)で、転換社債の発行者である会社の株式を取得することができます。

  • 転換社債型新株予約権付社債は、英語でconvertible bondと言われ、頭文字を取ってCBとも呼ばれます。
  • 転換価額とは、CBを株式に転換する際に発行される株式1株あたりの価格のこと。例えば、転換価額1万円のCB100万円を株式に転換すると、100株を取得することになります。

転換価額は、CBの発行の際にあらかじめ定められますが、発行後の一定時期にあらかじめ定められた方法で転換価額の引下げまたは引上げが行われる旨の条項(下方修正条項又は上方修正条項)が付されたCBもあります。

特徴

CBは、転換価額により株式に転換することができます。したがって、一般的に、株価が上昇した場合には、CBの価格も上昇するため、株価上昇によるCBの値上がり益を期待することができます(株式に転換できるというメリットがあるため、普通社債よりも利率が低くなっていることが一般的です。)。 一方、一定期間ごとに利子を受け取ることができる(利付債の場合)うえ、償還まで保有すれば、元本を受け取ることができるため、株式が大幅に値下がりしても、CBの値下がりの度合いは、相対的に小さくなっています。