ETFの概要

リスクコントロール指標

リスクコントロール指標とは、ある特定の指標(以下「原指標」)に連動する投資ポートフォリオに関し、一定の基準に従い、そのポートフォリオにおける現金の保有比率を適宜調節することで、収益のブレを低く抑える投資戦略の収益を表す指数です。
一般にエンハンスト型指標(一定の投資成果を実現するための投資戦略を表現した指数)の一種とされています。

リスクコントロール指標の特性

それではリスクコントロール指標の特性を、具体例を挙げて説明します。

具体例

例えば、TOPIX(東証株価指数)に連動する投資ポートフォリオは、東証1部に上場する1,900銘柄以上の株式で構成されていますが、TOPIX(東証株価指数)を原指標とする「S&P/JPX リスクコントロール指数」の場合、そのポートフォリオに現金部分(金利が反映されます。)が加わることになります。現金部分は金利を除き値動きがありませんので、ポートフォリオ全体としての収益のブレ(値動き、又はボラティリティとも言います。)は、ポートフォリオが100%株式で構成されていた時に比べ抑えられることになります。

具体例

そして、相場の急騰又は急落時など、原指標であるTOPIX(東証株価指数)のボラティリティ(値動き)が増大しているときには、S&P/JPX リスクコントロール指数では上図のようにポートフォリオ内の現金部分の保有割合を高めることで、ボラティリティ(値動き)を原指標より抑えるよう調整します。

リスクコントロール指標と原指標の推移比較

下のグラフを見ると、TOPIX(東証株価指数)が急騰しているときや急落しているときに、S&P/JPX リスクコントロール指数はそれほど大きく上下せず、比較的安定した値動きとなっていることが分かります。

リスクコントロール指標と原指標の推移比較
  • 上記グラフでは2011年4月1日時点でS&P/JPX リスクコントロール指数をTOPIX(東証株価指数)の指標値に合わせています。
  • S&P/JPX リスクコントロール指数の原指標は、厳密には「配当込みTOPIX」となります。また、S&P/JPX リスクコントロール指数には、ターゲットボラティリティ毎に「5%、10%、15%」の3種類がありますが、上記グラフでは「S&P/JPX リスクコントロール指数(ボラティリティ5%)」の推移を示しています。
  • S&P/JPX リスクコントロール指数の詳しい算出方法は次のページをご覧下さい。
株価指数ラインナップ

原指標に連動するETFとの利益・損失の違い

原指標に連動するETFと比較した場合、リスクコントロール指標に連動するETFは、ポートフォリオの一部に現金部分を保有するため、原指標に連動するETFに比べて日々の値動きが小さくなります。 そのため、原指標が上昇した場合の利益の額は原指標に比べて小さくなります。また、原指標が下落した場合の損失の額も原指標に比べて小さくなります。

留意すべき投資スタイル

短期的な投資として活用する場合は留意が必要

リスクコントロール指標は、相場下落時の損失を低減させる効果が期待できる一方、株価上昇による収益機会も限定されます。(原指標に比べ収益・損失の両方が限定的となります。) そのため、短期的に収益を求める場合の投資は、期待収益を得にくいため留意が必要となります。

リスクコントロール指標を用いたETF

東証に上場又は上場を予定しているリスクコントロール指標に連動するETFは、以下の2銘柄です。 当該銘柄の連動対象となるリスクコントロール指標の特性等は、当該ETFの有価証券届出書や管理会社HPで開示されています。

MAXISトピックスリスクコントロール(5%)上場投信 (三菱UFJ国際投信株式会社)icon-block
MAXISトピックスリスクコントロール(10%)上場投信 (三菱UFJ国際投信株式会社)icon-block