概要

TOKYO PRO-BOND Market を活用するメリット

TOKYO PRO-BOND Marketは、発行体と投資家さらには証券会社などの市場関係者に高い利便性を提供します。

プロ向け債券市場創設のメリット

プロ向け債券市場創設のメリット

発行体のメリット【国内の発行体】

【国内で従来の公募債を発行する場合との比較】

債券発行に伴う手続きが大幅に簡素化されます。

TOKYO PRO-BOND Maketは2008年の金商法改正で導入された「プロ向け市場制度」に基づいており、投資家への情報提供の質を損なうことなく、法的な責任、必要書類などが大幅に簡素化されており、起債に伴う手続き、事務負担が簡素化されます。

 

発行時期に関する制約が緩和されることが期待されます。

上記の法的、事務的な簡素化の結果、債券発行の柔軟性、機動性が高まり、発行可能なタイミングについても拡大することが期待されます。

【ユーロ債を発行する場合との比較】

国内市場で低コストで起債をすることが可能です。

TOKYO PRO-BOND Marketでは、ユーロ市場並みの債券発行の機動性、柔軟性が確保できます。特に日本の投資家をターゲットとして起債する場合、ユーロ市場を経由せずに、これまでユーロ市場で行えたのと同様の起債を、英語への翻訳コスト、弁護士費用等をかけずに行うことが可能になります。

発行体のメリット【海外の発行体】

【サムライ債を発行する場合との比較】

海外発行体の日本での起債が容易になり、資金調達機会が拡大します。

これまで海外発行体にとって最大の障害であった日本語による開示の必要がなくなり、英文のみでの情報開示が可能です。国際会計基準、米国会計基準、その他の会計基準の使用が可能です。また、円以外の通貨での発行が可能です。

投資家のメリット

  • TOKYO PRO-BOND Marketを利用した債券の発行が増えることにより、より多くの内外の発行体の債券が日本で起債されることになり、国内外の投資家にとって日本市場における投資対象が多様化します。
  • 欧州の投資家など、上場銘柄のみを投資適格としている海外投資家にとっても日本で起債される債券への投資が可能になり、投資運用機会の拡充につながります。
  • なお、2010年6月に導入された、非居住者が日本の振替債(サムライ債を含む)を保有する場合の支払利子への非課税制度は、TOKYO PRO-BOND Market上場債にも適用されます。

その他市場関係者のメリット

  • TOKYO PRO-BOND Marketの創設によって、日本の債券市場にこれまでアクセスのなかった発行体及び投資家が参入し、債券市場全体としての量も拡大することが期待されます。
  • これは、債券発行の引受、販売などに携わる証券会社及び法律専門家、会計専門家、格付会社等のビジネスの拡大につながります。