現物取引

arrowheadリニューアルの基本方針

2015年9月24日に、「信頼性の向上」、「利便性の向上」及び「システム処理能力の向上」を基本方針として、現物商品の売買システムであるarrowheadを刷新します。

基本方針

信頼性の向上

次の4つのリスク管理機能を新設することで、電子取引の拡大・売買の高速化が市場に与えるリスクに対応し、市場の信頼性が向上します。

リスク管理機能 想定される利用局面 機能概要
コネクション異常切断時注文取消機能
(キャンセル・オン・ディスコネクト)
取引所システムとの間の接続の異常切断時 取引参加者と取引所システムとの接続の異常切断時に、既に発注された注文を取引所システム側で自動的に取り消します。
注文抑止・取消機能
(キルスイッチ)
アルゴリズムの誤動作等による不測の注文発注等 取引参加者が、本機能で指定したサーバからの注文を抑止すると、既に発注された注文を取引所システム側で自動的に取り消します。
ユーザ設定型ハードリミット 一定の基準を超えた注文の抑止 取引参加者が注文を抑止する閾値(注文あたりの代金、単位時間あたりの注文・約定代金の上限)をサーバ毎に設定できるリミッター機能です。
テスト用銘柄
(ダミーシンボル)
取引参加者の発注システム変更後の確認 取引参加者がシステムの変更後、実際の銘柄に発注する前に、本番マーケットに登録されたテスト用銘柄を使用し、発注確認できます。

利便性の向上

呼値の単位の適正化フェーズⅢ等の売買制度の見直しに伴うシステム対応や相場情報の配信にかかるサービスを拡充することで、マーケットの更なる利便性向上を図ります。

売買制度の見直し

リニューアルに伴い、売買制度の見直しも行うことで利便性が向上します。

呼値の単位の適正化フェーズⅢ

呼値の単位の適正化は、約定価格の改善や指値注文における板での順番待ちの緩和を目的として、2013年1月にフェーズⅠ、2014年7月にフェーズⅡを段階的に実施してきましたが、フェーズⅠ及びⅡ実施後の売買状況や取引参加者及び投資者の意見等を踏まえ、今般、arrowheadリニューアルに合わせてフェーズⅢを実施します。
適正化の適用対象は引き続きTOPIX100構成銘柄のみに限定しますが、一部の価格帯において呼値の単位を一部見直します。

値段の水準 呼値の単位
TOPIX100構成銘柄 その他の銘柄
フェーズⅡ フェーズⅢ
(2015/09/24~)
~ 1,000円 以下 0.1円 0.1円 1円
1,000円 超 ~ 3,000円 以下 0.5円 0.5円 1円
3,000円 超 ~ 5,000円 以下 0.5円 1円 5円
5,000円 超 ~ 10,000円 以下 1円 1円 10円
10,000円 超 ~ 30,000円 以下 5円 5円 10円
30,000円 超 ~ 50,000円 以下 5円 10円 50円
50,000円 超 ~ 100,000円 以下 10円 10円 100円
100,000円 超 ~ 300,000円 以下 50円 50円 100円
300,000円 超 ~ 500,000円 以下 50円 100円 500円
500,000円 超 ~ 1,000,000円 以下 100円 100円 1,000円
1,000,000円 超 ~ 3,000,000円 以下 500円 500円 1,000円
3,000,000円 超 ~ 5,000,000円 以下 500円 1,000円 5,000円
5,000,000円 超 ~ 10,000,000円 以下 1,000円 1,000円 10,000円
10,000,000円 超 ~ 30,000,000円 以下 5,000円 5,000円 10,000円
30,000,000円 超 ~ 50,000,000円 以下 5,000円 10,000円 50,000円
~ 50,000,000円 超  10,000円 10,000円 100,000円

なお、TOPIX100構成銘柄は以下のとおりです。(2015年7月31日時点)

TOPIX100構成銘柄一覧(2015年7月31日時点) Excel

連続約定気配の表示条件の追加

小口の注文が瞬間的に多数到来して連続的に約定が発生する場合、従来は連続約定気配を表示しませんでしたが、arrowheadリニューアルにより、一定時間以内に株価が連続約定気配表示値幅を超えて変動する場合には、それが複数の注文による約定に起因するものであっても、連続約定気配を表示します。
なお、既存の表示条件に基づく連続約定気配の表示についても引き続き行います。

①既存の表示パターン
大口注文の到来により、100円、99円、96円、93円と次々に連続して約定していき、約定値段が90円を下回る場合、90円に連続約定気配を表示します。
②追加される表示パターン
100円で約定した後、次々に注文が到来して99円、96円、93円と個々に約定し、一定時間以内に約定値段が90円を下回る注文が到来した場合、90円に連続約定気配を表示します。

追加される表示パターンについて

  • 一定時間は、arrowheadリニューアル時点においては60秒とする
  • 一定時間の監視の起点時刻は、ザラバ中の最初の約定時に設定され、以後、一定時間経過後最初の約定発生時又は板寄せ方式による約定後の最初の約定発生時に再設定される
  • 連続約定気配表示の元となる複数の注文は、取引参加者の別を問わない
  • 100円→96円→97円→93円→…のように、約定値段の推移が一方向でない場合でも、一定時間以内に連続約定気配表示値幅を超えて約定が生じる場合には、連続約定気配を表示

上図のとおり、起点となる約定(本ケースでは100円と仮定)から1分以内に更新値幅の2倍を超える水準で連続的な約定が生じた場合は、即時に約定せず、更新値幅の2倍の値段に連続約定気配を1分間表示します。(本ケースでは、更新値幅5円×2を加えた110円に表示)

なお、売買制度の見直しの詳細は、以下のリンク先をご覧ください。

arrowheadのリニューアル時における売買制度の見直しについて

FLEXサービスの拡充

相場情報の配信のサービスも拡充し、マーケットの利便性が向上します。

気配本数の拡大

FLEX Standardにて配信する複数気配情報を上下8本から10本に増やします。

システム処理能力の向上

システム処理能力を向上させることで、マーケットとして安定的なサービスを提供します。

安定的な処理能力の確保

注文集中時にも安定して処理できる能力(リニューアル前の約半分)を確保します。

処理能力 リニューアル前 リニューアル後
注文応答時間 平均1ミリ秒 0.5ミリ秒未満
情報配信時間 2~2.5ミリ秒 1ミリ秒未満

適切なキャパシティの確保

注文件数等の増加に対応した柔軟なキャパシティ拡張を可能とします。