JPXマンスリー・ヘッドライン

JPXグループ各社では、市場利用者の皆様により魅力の高い市場をご提供するため、様々な取組、情報発信などを行っています。これらを毎月コンパクトにまとめ、皆様にお届けします。

11月

株価指数先物取引30周年記念イベントをシンガポール・シドニーで開催(9月~11月)

大阪取引所では、TOPIX先物取引及び日経平均先物取引の取引開始30周年の節目として、9月にシンガポール、11月にシドニーにおいて、現地投資家をお招きしたイベントを開催しました。イベントでは、記念講演、パネル・ディスカッション、懇親会等を通じ、成長著しいアジアにおける日本の先物市場への期待やあり方が議論されるとともに、投資家と取引所とのコミュニケーションの重要性が相互に確認されるなど、今後の市場運営にとって有益な機会となりました。

マーク・カーニー金融安定理事会議長及びイングランド銀行総裁との意見交換(11月5日)

日本取引所グループは、マーク・カーニー金融安定理事会議長及びイングランド銀行総裁の来訪に併せ、年金積立金管理運用独立行政法人、証券界でTCFD支持表明した会社及び業界団体の幹部の方にお集まりいただき、気候関連財務情報開示タスクフォース(以下「TCFD」という)普及促進について意見交換を行いました。
本意見交換会では、マーク・カーニー氏からは、TCFDに関連するこれまでの日本の関係者の取組みへの謝辞とともに、日本がより一層、TCFDの普及促進に向けて主導的な役割を担っていただきたい旨の期待が述べられました。また、各参加者からTCFDの支持表明を初めサステナビリティ投資に関連する取組み状況の説明が行われた後、TCFDを含めた情報開示のあり方などについて質疑応答が活発に行われました。

JPXコンサート(東京)を開催(11月12日)

日本取引所グループでは、皆様への日頃の感謝の気持ちと、取引所をもっと身近に感じていただきたいという思いから、第3回JPXコンサートを東京の紀尾井ホールにて開催しました。
今回のJPXコンサートは、バッハやモーツァルトの重厚なクラシック曲に大河ドラマのテーマ曲など馴染みのある曲を織り交ぜながら、美しいカルテット(弦楽四重奏)の音色を抽選で350組の皆様にご鑑賞いただきました。

「IR向上企業」及び「インターネットIR表彰」優良賞に選定(11月14日、16日)

日本取引所グループは、一般社団法人日本IR協議会から、「IR向上企業」に選定されました。
「IR向上企業」は、同協議会設立25周年を記念した表彰で、2018年までの12年間において、審査委員の高い評価を安定的に得ており、IR向上を目指す努力が認められた企業が選定されました。
また、大和インベスター・リレーションズ株式会社が実施する、「2018年インターネットIR表彰」の「優良賞」に選定されました。
同表彰は、同社が優秀なIRサイトの構築及び情報開示並びにコミュニケーション活動で有効に活用している上場企業を選定しているものです。
日本取引所グループは、引き続き、適時適切な情報開示と対話の充実に努めてまいります。

英国上場ETFを主たる投資対象とするETFの東証初上場(11月15日)

ロンドン証券取引所上場のETFを投資対象とする初のETFである「iシェアーズ オートメーション&ロボットETF(コード:2522)」(ブラックロック・ジャパン株式会社)が東京証券取引所に上場し、ロンドン証券取引所グループと共同でセレモニーを実施しました。日本取引所グループ及びロンドン証券取引所グループは、商品の投資者向けプロモーションや上場誘致等の共同マーケティングについて、引き続き協力し、両市場の投資者に対して更なる投資機会を提供してまいります。

ESG関連指数に関する各種イベントを開催(11月19日、22日)

東京証券取引所は、ESG投資への関心の高まりを踏まえ、S&Pダウジョーンズ・インデックスと共同で、環境関連株価指数である「S&P/JPXカーボン・エフィシェント指数」を開発し、算出・公表しています。
東京証券取引所では、本指数へ理解を深めていただくとともに、ESG活動の参考としていただくための企画として、11月19日(東京)及び同22日(大阪)に、本指数のベースとなったTOPIX(東証株価指数)を構成する上場企業向けの「指数勉強会」を開催しました。
また、11月19日に、S&Pダウジョーンズ・インデックスとの共催で「第4回インデックス・フォーラム」を開催し、ESG投資に関する最新動向等について投資家の皆さまに紹介しました。
東京証券取引所では、こうした取組みを通じて、東京証券取引所は、今後とも当社指数の普及・促進に努めてまいります。

市場構造の在り方等に関する議論を開始(11月)

東京証券取引所では、2018年10月末に「市場構造の在り方等に関する懇談会」を設置し、現物市場の市場構造を巡る諸問題やそれを踏まえた今後の在り方の検討を開始いたしました。今後、同懇談会における議論を進め、現在、一般投資者向けの市場として運営されている四つの市場(市場第一部、市場第二部、マザーズ及びJASDAQ)の実態を踏まえ、市場構造が果たすべき役割、その役割に照らした改善すべき点などを整理し、幅広い市場関係者の方からのご意見を伺いながら、上場会社と投資者のニーズにしっかりと応える市場構造の在り方について検討を進めてまいります。