上場会社表彰制度

企業価値向上表彰の概要

表彰対象
目的・狙い
資本コストをはじめとする投資者の視点を強く意識した経営を実践し、高い企業価値の向上を実現している会社を表彰

表彰を通じ、ベストプラクティスを提示することで、上場会社には企業価値向上経営の必要性とその参考事例を、投資家には東証市場における株主価値の創造を目指す企業の存在を発信
表彰社数 毎年度大賞会社1社、ほか優秀賞を選定

第7回企業価値向上表彰の表彰会社の決定について

この度、「上場会社表彰選定委員会」(座長:一橋大学大学院・伊藤邦雄特任教授)による審議の結果を受け、本年度の企業価値向上表彰の表彰会社を決定しましたので、お知らせします。

第7回企業価値向上表彰の表彰会社の決定について
(2019年1月28日付 プレスリリース)
PDF

第7回(2018年度) 大賞

会社名 コード 市場区分 業種
ダイキン工業株式会社 6367 市場第一部 機械

ダイキン工業株式会社が特に優れていると評価された点

1. 企業価値向上の実現に向け、経営目標・指標等が、資本コストを意識したものであり、長期にわたり首尾一貫している

■1999年に改訂した中期経営計画において「率の経営」を掲げて以来、資本コストを念頭においた経営を推進。
■DVA(ダイキン流経済的付加価値)、ROE、ROA、ROICといった複数の資本生産性指標を設定・活用。
■なかでも、ROE及びROAは、経営目標として、継続的に対外公表。
■現在のROE目標値は、自社の資本コストを大きく上回る水準(14%)を設定。ROE実績は2013年3月期には7.8%だったが、直近3事業年度(2016年3月期~2018年3月期)には13.4%、14.5%、15.7%と大きく躍進。

2. 企業価値向上の実現に向け、経営管理の仕組みが、資本コストを意識したものとなっている

【新規投資採択】
■NPVやIRRを用いるなど、資本コストを踏まえた投資判断を実施。
【既存事業管理】
■中期経営計画の着実な達成に向け、部門別の予実管理指標としてROICを活用。

3. 資本コストを意識した経営目標・指標及び経営管理の仕組みについて、その社内浸透に力を注いでいる

■2000年頃より社内報においてROEやDVAなどの経営指標や資本コスト、企業価値について解説しているほか、ROICツリーにより、各自の業務が経営指標の改善や企業価値向上にどう結びつくかを啓蒙するなど、社内浸透策を継続。
■マネージャー以上の役職者向けには、定期的に資本コスト概念の説明を行うとともに、近年は海外のマネージャー向けに日本語以外の資料も作成しグローバルでの浸透も推進。

第7回(2018年度) 優秀賞

会社名 コード 市場区分 業種
アサヒグループホールディングス株式会社 2502 市場第一部 食料品
日本電産株式会社 6594 市場第一部 電気機器
ユニ・チャーム株式会社 8113 市場第一部 化学
  • (証券コード順に記載)

ファイナリスト選定の視点

ファイナリストの選定の視点は、次のプレスリリースをご参照ください。

第7回企業価値向上表彰に係るファイナリストの選定について
(2018年10月31日付 プレスリリース)
PDF

選定プロセス

2018年度の本表彰の選定については、下図の要領で実施します。

 

 第7回(2018年度)企業価値向上表彰における選考アンケート

第7回(2018年度)企業価値向上表彰における二次選抜 
選考アンケート
PDF
第7回(2018年度)企業価値向上表彰における三次選抜 
選考アンケート
PDF

※ファイナリストの選抜に利用する本選考アンケートについては昨(2017)年度に見直しを行っており、その際には、経済産業省において策定・公表された「価値協創のための統合的開示・対話ガイダンス-ESG・非財務情報と無形資産投資-(価値協創ガイダンス)」の趣旨・内容を一部参考にしております。
「価値協創ガイダンス」の内容については、以下のリンク先をご参照ください。

経済産業省のウェブサイトicon-block




第7回(2018年度)企業価値向上表彰の表彰会社について

第7回(2018年度)企業価値向上表彰の表彰候補50社の公表について

第7回企業価値向上表彰の表彰候補会社(50社)が決定しましたのでお知らせします。当該50社は自社の資本コストを認識して経営に取り組むなど、投資者の視点を強く意識して企業価値の向上を目指す経営を実践している会社であり、本表彰の二次選抜において選抜された会社です。
今後、当該50社の中から、各社の経営の実践状況に関する詳細なアンケート調査の結果をもとに三次選抜を実施し、ファイナリスト(大賞候補会社)の選抜を進めて参ります。

詳細につきましては、下記プレスリリース文をご参照ください。

第7回企業価値向上表彰の表彰候補50社の公表について
(2018年8月27日付 プレスリリース)
PDF

表彰候補50社の株価パフォーマンスの推移(第7回表彰)

第7回表彰の選考対象期間(財務数値の参照期間)の最初の営業日(2013/4/1)を起点(100)として、表彰候補50社の日々の終値ベースでの株価の変化率を単純平均してグラフ化しております。

※ 同じ時点を起点とする日経平均株価及びTOPIXの変化率の推移も併記しております。

 

第7回(2018年度)企業価値向上表彰の表彰候補50社一覧 PDF
表彰候補50社の株価パフォーマンスの推移(第6回表彰)
表彰候補50社の株価パフォーマンスの推移(第5回表彰)
表彰候補50社の株価パフォーマンスの推移(第4回表彰)


 

【ご参考】「表彰候補50社」の株価パフォーマンスと企業価値向上経営の意義に関する分析レポート

本レポートは、企業価値向上表彰の表彰候補50社が市場から高く評価されている事実を端緒に、投資者の視点を意識した「企業価値向上経営」を実践している本表彰候補会社群の業績や経営態勢の特徴・傾向から、その意義や効果について、一橋大学大学院商学研究科 円谷昭一 准教授に分析いただいたものです。

【サマリ資料】
企業価値向上表彰「表彰候補50社」の
株価パフォーマンスと企業価値向上経営の意義
~ 企業価値向上経営を実践する会社の特徴~
PDF
【レポート本文】
東証企業価値向上表彰において選抜された表彰候補会社からみえた経営の強さ
PDF

注意事項

・本情報はあくまで参考情報であり、投資等の勧誘を目的にしたものではなく、いかなる有価証券の価値を保証するものではありません。最終的な投資判断は利用者ご自身でお願いいたします。



エクイティ・スプレッドについて

企業価値創造の源泉は、投資者(株主、債権者等)の期待収益率、つまり資本コストを上回るリターンを獲得することにあります。
これを特に株主の視点から見ると、上場会社は会計上の利益が黒字であるだけでは十分でなく、「自己資本(株主資本)コスト」を上回る利益を計上して初めて企業価値を創造したと評価されることを意味しています。こうした株主の視点から、上場会社が企業価値を創造しているか否かを判断する際に、判断尺度の一つとして利用されるのが、「ROE(自己資本利益率)」から「自己資本コスト」を差し引いて計算される「エクイティ・スプレッド」です。

エクイティ・スプレッドの算定式

エクイティ・スプレッド = ROE(自己資本利益率) - 自己資本コスト

「エクイティ・スプレッド」を算定するために必要となる「自己資本コスト」の算定方法には様々な考え方が存在しますが、以下では、代表的な考え方である「資本資産評価モデル(CAPM)」に基づく「自己資本コスト」の算定方法をご紹介します。

自己資本コストの算定式

自己資本コスト = リスクフリーレート + β(ベータ) × リスクプレミアム

項目 概要 想定値/前提の例
リスクフリーレート 「無リスクで運用可能な金融商品の利回り」のことで、通常、国債利回りなどをもとに推定されます。 1% など
β(ベータ) 「株式市場全体の動きに対する個別株式の動きを表す係数」のことで、通常、過去の株式市場全体や個社ごとの株式リターン(株価)の推移をもとに推定されます。 対TOPIX など
リスクプレミアム 「株式市場全体の期待収益率」のことで、通常、過去の株式市場全体の株式リターンの推移をもとに推定されます。 4% など

(ご参考)冊子「企業価値向上経営ベストプラクティス」について

本表彰受賞会社による企業価値向上経営の実践事例が多数蓄積されてまいりましたことから、この事例が少しでも上場会社の皆様の企業価値向上に向けた取組みの参考となるよう、冊子「企業価値向上経営ベストプラクティス」を発刊いたしました。
 なお、この冊子は、2015年10月5日に開催した、「企業価値向上経営セミナー ~経営層向け研修プログラム2015~」において、第1回から第3回表彰での大賞受賞会社の皆様にご講義頂いた内容を加工・編集したものとなっております。
 本冊子が、皆様の企業価値向上に向けた取組みに少しでもお役に立てれば幸いです。

冊子「企業価値向上経営ベストプラクティス」 PDF

お問合せ

株式会社東京証券取引所  上場部 上場会社表彰選定委員会
電話:03-3666-0141(代表)