第2回:将来的に事業が成長していくポテンシャル「特許価値」

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日本企業の競争力の源泉として、高い技術が挙げられます。特に国際特許出願件数では世界で20%以上を占め、特許技術を武器として革新的で魅力ある製品づくりを実現しています。そこで、各企業の持つ特許がどれだけ価値のあるものなのか?という"特許価値"をもとに企業を選定しました。

特許価値を評価する指標の一つに工藤一郎国際特許事務所の開発した"YK値" (特許価値評価指標)というものがあります。特許権者が発明を独占することは、競合企業にとってみれば脅威です。そこである発明が特許登録を目指して出願された際、自分たちの事業にとって障害となりそうだと感じると、その発明が特許として認められるのを阻止しようとしたり、特許として登録された後には、その特許が無効であることを主張したりといった、法律に則った攻撃をします。YK値は、この攻撃を拾い上げてポイント付けし、集計したものです。
高いYK値を持つ企業は「良い特許」を持つ企業と言え、将来的に事業が成長していくポテンシャルを秘めているものと考えられます。

今回は、YK値をもとに、東証市場第二部・マザーズ企業を対象に、「化学」、「機械」、「情報・通信業」、「食料品」、「電気機器」の業種毎に銘柄選定しました。

選定企業一覧

コード 企業名 所属 業種 企業情報
主な取り組み
4977 新田ゼラチン 第二部 化学
ゼラチンやペプチドに関する技術を活用して、コラーゲンケーシング、食品、化粧品等の製品を製造販売している。特に発酵乳飲食料に関する技術が競争力の源泉となっている。近年は医療用製品に力を入れており、医薬系の特許も多く保有している。
4464 ソフト99コーポレーション 第二部 化学
ファインケミカル事業が中心であり、自動車ボディーメンテナンス用品を主力としたカーケア用品・ホームケア用品を製造販売している。撥水剤や補修材の販売数が伸びており、撥水・塗膜技術に関して保有している特許は高い競争力を有している。
7726 黒田精工 第二部 機械
精密加工技術を有する企業であり、ボールねじ等の部品、精密金型、大型測定装置を製造販売している。保有する特許の中でも競争力のあるミスト供給技術は、セミドライ加工システム等のツーリング製品に活用されている。
7991 マミヤ・オーピー 第二部 機械
紙幣搬送システム機器、紙幣識別機、メダル・硬貨払出機、台間機といった、パチンコホール向け電子機器を数多く開発している。保有特許も、大半はパチンコ周辺機器に関する技術である。その他、券売機を汎用製品として製造販売している。
4832 JFEシステムズ 第二部 情報・通信業
原価管理、品質管理、電子帳票等のシステム構築技術を提供している。グループ会社のJFEスチールと共同で保有する鋼材生産・管理システムの特許技術が特徴的である。他に競争力を生み出している特許としては、コールセンター運用に関するものがある。
3646 駅探 マザーズ 情報・通信業
「乗換案内サービス」を基幹事業として、個人向けにモバイル事業を、法人向けにライセンス・広告事業を行っている。同サービスの核となる乗換経路探索プログラム等に関して特許を取得しており、保有件数は少ないものの、その多くが競争力を有するものである。
2892 日本食品化工 第二部 食料品
でん粉、糖化製品等の食品用素材や、接着剤等の工業用素材の製造販売に加えて、ファインケミカル製品の開発も行っている。保有する特許の中には、医薬関連特許も含まれる。
2805 ヱスビー食品 第二部 食料品
カレー粉の製造事業から発展して、調味料、香辛料、カレー、パスタソース等を主に製造販売している。容器やキャップに関する特許の保有件数が多いことが特徴であり、スパイスやレトルト食品を収納して販売する際に活用されている。
6643 戸上電機製作所 第二部 電気機器
配電制御機器の総合メーカー。「スイッチのトガミ」と呼ばれているとおり、開閉器に関して多数の特許を保有している。電力システム機器、探査・測定機器、高圧機器、制御システムの提供事業を行っている。
6994 指月電機製作所 第二部 電気機器
様々な用途のコンデンサ(電子部品)を広く製造販売しており、コンデンサに関する特許を多く保有している。その他、表示装置に関する特許も保有しており、交通機関用や汎用の表示システムを製造販売している。
(2012年6月末現在)
  • 工藤一郎国際特許事務所執筆

選定方法等については、こちらのレポートをご覧ください。 PDF

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