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2015/09/08 東証 特設注意市場銘柄の指定継続 —(株)リソー教育—

 

以下のとおり、特設注意市場銘柄の指定を継続することにしましたので、お知らせします。

1.銘柄 株式会社リソー教育 株式
(コード:4714、市場区分:市場第一部)
2.決定日 2015年9月8日(火)
  条文 有価証券上場規程第501条第4項第2号
(内部管理体制確認書を提出した上場会社において、内部管理体制等に問題があると認める場合に該当するため)
3.理由 株式会社リソー教育(以下「同社」という。)は、2014年2月10日に不適切な会計処理に関する第三者委員会の調査報告書を開示するとともに、同年2月14日及び同年2月17日に、平成20年2月期から平成26年2月期第2四半期までの有価証券報告書、四半期報告書について訂正報告書等を提出しました。
同社及び同社連結子会社では、多数の取締役の指示又は黙認の下で、未実施の授業の実施が仮装されるなど様々な手口で不適切な売上計上が行われていたことが判明しました。
本件は、同社の売上を過度に重視する経営方針及び短期間の営業成績に基づく人事評価制度のもと、不適切な売上計上もやむを得ないという社内風土を背景として行われたものであり、当該行為に関与した関係者には、コンプライアンス意識の著しい欠如が認められました。そのほかにも、脆弱な管理部門の組織体制や不十分な監査の実施などが認められました。
以上より、同社の内部管理体制等について改善の必要性が高いと認められたことから、2014年3月11日に同社株式を特設注意市場銘柄に指定しました。
今般、当該指定から1年を経過した後に同社から提出された内部管理体制確認書の内容等を確認したところ、売上を過度に重視する経営方針や人事評価制度の見直し、再発防止委員会による再発防止策の立案・モニタリング、監査役会・内部監査室の体制強化など、改善に向けた取り組みが行われていることが認められました。
しかしながら、同社が策定している改善策のうち、取締役会の機能強化に関しては、社外取締役の選任等を通じた改善が進められているものの、当該改善策の有効性を含むコーポレート・ガバナンスの改善に向けた同社の取り組みの状況等を、なお確認する必要があります。
これらを踏まえると、同社の状況は内部管理体制等に問題があると認める場合に該当することから、同社株式について特設注意市場銘柄指定を継続することにしました。

なお、当該指定から1年6か月を経過した日(2015年9月11日)以後に、同社から再提出される内部管理体制確認書の内容等を確認し、内部管理体制等について改善がなされなかったと認められた場合は、同社株式は上場廃止となります。
特設注意市場銘柄指定状況
特設注意市場銘柄指定履歴

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