JPXからのお知らせ
2025/05/20 JPXJPX総研 日本取引所グループとFTSE Russell、TOPIXとFTSE Blossom Japan Indexシリーズとの連携について公表

日本取引所グループ(以下「JPX」) 傘下のJPX総研とグローバル・インデックス・プロバイダーであるFTSE Russellは、 本日、TOPIX(東証株価指数)とFTSE Blossom Japan Index及びFTSE Blossom Japan Sector Relative Indexとの連携について合意したことをお知らせいたします。
お客様のフィードバックにより、長年にわたり採用されてきたFTSE Blossomのユニバースは、今後、日本株の市場平均を示すベンチマークとして国内外で幅広く定着しているTOPIXの構成銘柄情報を参照していくことになります。本連携により、このインデックスシリーズが今後も日本市場におけるESGの取り組みを促進し続けることが可能となります。
この合意により、FTSE Blossom Japan Index及びFTSE Blossom Japan Sector Relative IndexはそれぞれFTSE JPX Blossom Japan Index及びFTSE JPX Blossom Japan Sector Relative Indexに改称します。TOPIXの構成銘柄でない場合は、FTSE JPX Blossom Japan Indexシリーズから除外されます。
円滑な移行を実現するため、TOPIX構成銘柄情報の利用は、2025年12月の定期リバランスから適用となります。
JPX総研代表取締役社長の二木聡は、「今般、日本株を代表し、当社の旗艦指数であるTOPIXの情報を利用することで、広く受け入れられているサステナブル指数であるFTSE Blossom Japan Indexシリーズの強化に携わることを喜ばしく思います。TOPIXは、市場代表性や投資可能性に加え、先物等のデリバティブ商品が大阪取引所で活発に取引されるなど、日本株のマーケット・ベンチマークとしての高い機能性を有した指数です。今回の取組みにより、日本株を対象とした企業の持続可能性に着目した指数に基づくインデックス投資が一層普及することで、企業のサステナビリティの取組みの強化などを通じた日本の株式市場の更なる発展に繋がることを期待しています」と述べています。
FTSE Russell CEOのフィオナ・バセットは、「この度、JPXとの協力関係を基に、FTSE Blossom Japan Indexシリーズをさらに強化できることを嬉しく思います。FTSE Blossom Japan Indexシリーズは、ESGリスクとパフォーマンスを株式戦略に組み入れたいとお考えのお客様に、ローンチ以来広くご利用いただいております。お客様のフィードバックを受けて、今回、重要な商品強化を行い、TOPIXの構成銘柄情報を取り入れることで、これらのBlossom Japan Indexシリーズが今後も日本市場におけるESGの取り組みを促進し続けるものと確信しています」と述べています。
FTSE Blossom Japan Indexシリーズについて
FTSE Blossom Japan Indexシリーズは、環境・社会・ガバナンス(ESG)活動を積極的に実践することを選択した日本企業のパフォーマンスが反映されるように設計された指数です。これは、企業のエクスポージャーとパフォーマンスを評価するために透明性のある手法を使用する独自のFTSE Russell ESGデータモデルに基づいています。この指数は、従来の時価総額加重ベンチマークから大きく逸脱することなく、ESGの考慮事項を組み込むように設計されています。構成銘柄の業種やセクターの偏りを最小限に抑えるために、Blossom Indexではベンチマークに対し業種中立アプローチを採用、Blossom Sector Relative Indexではセクター中立アプローチを採用しています。
FTSE Blossom Japan Indexシリーズは、2017年以来、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)に採用され、GPIFが公表した最新のESGレポート※によると、GPIFが選定したすべてのサステナブル指数のなかで、最もパフォーマンスが高い指数となっています。加えて、FTSE Blossom Japan Indexについては、複数のETFが東京証券取引所に上場しています。
- GPIFのESGレポートはこちらをご参照ください。
JPX総研について
JPX総研は、取引所・自主規制法人・清算機関に並ぶ新たな日本取引所グループの子会社として創設され、2022年4月1日付で事業を開始しました。指数・データ・デジタル関係事業を集約した、JPXグループの戦略的な事業展開の中心となる組織体として、新たなニーズに応える多様なマーケット・サービスを積極的に創造し、わが国金融・資本市場の競争力強化・地位向上に貢献します。また、2030年までに実現を目指す長期ビジョン「Target 2030」に掲げるグローバルな総合金融・情報プラットフォーム[G-HUB]を実現するための重要な役割を担っています。当社は、日本市場の主要な指数算出者として、旗艦指数であるTOPIX(東証株価指数)を含む多くの株価指数及びデリバティブ指数を算出しています。
LSEG(ロンドン証券取引所グループ)傘下のFTSE Russellについて
FTSE Russellは、革新的なベンチマーク、分析、データ・ソリューションを世界中の投資家に提供するグローバル・インデックス・プロバイダーです。FTSE Russellは、70カ国以上の市場や資産クラスを測定・ベンチマークする数千のインデックスを算出し、世界の投資可能な市場の98%をカバーしています。
FTSE Russellのインデックスに関する専門知識やプロダクトは、世界中の機関投資家や個人投資家によって幅広く利用されています。約18兆1,000億ドルの資産がFTSE Russellのインデックスをベンチマークとして運用されています。一流のアセット・オーナー、資産運用会社、ETFプロバイダー、および投資銀行が、投資パフォーマンスを計測し、ETF、仕組商品、インデックス・ベースのデリバティブ商品を組成するためにFTSE Russellのインデックスを参考にしてきました。
FTSE Russellのインデックス設計と運用は、普遍的な原則を中核とした指針に基づいており、透明性の高いルールに基づいたメソドロシーは、主要な市場関係者で構成される独立した委員会から得られた知見に裏付けられています。FTSE Russellは、インデックス設計とガバナンスにおいて業界最高の水準の適用を掲げてIOSCO原理を採用しています。また、FTSE Russellは、インデックスのイノベーションとお客様とのパートナーシップに全力を注ぎ、提供するインデックスの拡大と向上を目指しています。
FTSE Russellは、ロンドン証券取引所グループの完全子会社です。 詳しくは、下記のサイトをご参照ください。
お問合せ
株式会社JPX総研 インデックスビジネス部
E-mail:index@jpx.co.jp