JPXからのお知らせ
2014/07/11 JPX 日本取引所グループと中国銀行が包括的な協力協定(MOU)を締結

株式会社日本取引所グループ(以下「JPX」)と中国銀行(以下「BOC」)は、本日、日本における人民元建金融商品市場の構築に向けた包括的な協力協定(Memorandum of Understanding)を締結しました。
本MOUに基づき、JPX及びBOCは人民元建金融商品の開発を共同して行うとともに、人民元建金融商品の清算・決済を日本市場で行うための仕組みを構築いたします。その実現のため、日本におけるBOCによる人民元決済サービスの提供及び清算機関への参加についても検討を進めてまいります。また、中国から日本市場への投資拡大に向けて協力していきます。JPX及びBOCは長期的パートナーシップの構築に向け、様々な分野において情報交換や知見の共有を図り、人材交流を通じた協力体制の構築も行っていきます。
JPXとBOCの協力関係の強化は、日中両国の投資家に対して投資商品の選択肢を広げ、日本市場の魅力を高めるとともに、人民元オフショア市場の発展に寄与いたします。
斉藤惇(さいとうあつし)日本取引所グループCEOは、「今回のMOUは日中金融資本市場の関係強化に向けた絶好の機会になると確信しております。人民元建金融商品を開発することで、投資家に対して幅広い投資の選択肢を提供するとともに、BOCによる人民元決済サービスを提供することで、人民元オフショア市場の発展に寄与することができると期待しております。」と述べています。
田国立 董事長 は、「中国銀行は中国では最も歴史が長く、国際的で多角的な業務を展開してまいりました。また、1986年7月に最も早く日本に進出している中国系銀行でもあります。今回のMOU締結はJPXとBOCにおける今後の協力のスタートであり、人民元市場の更なる国際化の促進、日本市場における人民元建て金融商品の共同開発、または清算・決済制度などインフラの構築を通じて、中国企業による日本市場への上場、債券発行、及び金融商品投資の利便性をもたらすことを期待しております。」と述べています。
株式会社日本取引所グループ
株式会社日本取引所グループは、世界を代表する取引所グループであり、アジア太平洋地域で最大規模の証券取引所である株式会社東京証券取引所と、主要デリバティブ取引所である株式会社大阪取引所の経営統合により、2013年1月1日に設立された持株会社です。同年1月4日には、自社株式を、東京証券取引所にも上場しています。時価総額4.5兆US ドル(=約478兆円)(2013 年12月末)の株式市場を有するほか、日本を代表するデリバティブ取引である、日経225先物、TOPIX 先物、国債証券先物等の取扱いを行っています。
中国銀行
中国銀行は、中国で100年以上の歴史を有する唯一の金融機関として、商業銀行業務、投資銀行業務、直接投資業務、投資顧問業、保険、ファンド及びリース業にわたる幅広い業務と40か国における海外拠点を有する最も国際的かつ広範な業務を有する銀行です。中国銀行は、世界の金融システム上重要な金融機関として3年連続で選ばれた新興国で唯一の金融機関であり、25年連続でフォーチュン500に選定されております。世界トップレベルの主要な指標を有し、財務健全度は世界で7位となっております。2014年3月末現在、総資産額は15兆1,100億人民元を有します。
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