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金融リテラシーとは何?意味や身につけるべき最低限の知識を解説

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近年、若いうちから金融リテラシーを身につけるべきと言われるようになりました。
では、一体どのようなことを身につければよいのでしょうか?
こちらの記事では、金融リテラシーとは何かを説明してから、必要な最低限の知識も紹介します。

金融リテラシーとは何?

そもそも、リテラシー(literacy)は元々読み書きの能力を意味する言葉ですが、近年特定領域に関する知識やスキルを活用できる力として使われています。
そして金融リテラシーとは、経済的に自立し、より良い生活を送るために必要なお金に関する知識や判断力を指す言葉です。
みなさんも成長するにつれて、お金を使う場面が増えますよね?お金を使う場面で適切に判断するためにも、金融リテラシーを身につけておくことが大切です。
金融リテラシーは、主に以下4つのジャンルに分類できます。

1. 家計管理
2. 生活設計
3. 金融・経済知識や適切な金融商品の選択
4. 外部の知見の適切な活用

それぞれの基礎知識をこの記事で押さえておきましょう。

基礎知識1.家計管理

家計管理とは、赤字を解消したり黒字を確保したりして、適切な収支管理を習慣にすることです。
たとえば、毎月もらうお小遣い(収入)よりも高い服やゲームなどを購入して支出が増えると、収支は赤字になります。毎月赤字が続くと、そのうち貯金箱のお金や銀行に預けている預金がなくなってしまうでしょう。
赤字を解消して黒字を確保するには、アルバイトを始めて収入を増やすか、支出を減らすなどしなければなりません。

基礎知識2.生活設計

生活設計とは、人生設計を明確にすることです。
たとえば、将来結婚したいと考えている人は結婚資金、子どもが欲しいと考えている人は教育資金などがかかります。将来の計画を立てず、「車を買いたい」「友だちと旅行に行きたい」と思う度にお金を使っていると、結婚資金や教育資金が必要になっても用意できないでしょう。
生活設計を立てる際には、高校を卒業してから就職するのか、大学を卒業してから就職するのかも考慮しなければなりません。いつ就職するかによって、収入を得るタイミングが異なるためです。

基礎知識3.金融・経済知識や適切な金融商品の選択

金融・経済知識や適切な金融商品の選択の具体例として、以下が挙げられます。

● 金融取引
● 金融分野
● 保険商品
● ローン・クレジット
● 資産形成商品

安心して生活するには、資産を作り上げること(資産形成)が大切です。資産形成に欠かせない上記5つに関する知識について、簡単に確認していきましょう。

金融取引

大人になったら、自分の判断で契約する場面が増えます。契約とは、法律で認められた約束事のようなものです。
たとえば、高校を卒業して一人暮らしをはじめる際に、賃貸借契約を締結しなければなりません。契約する際は、契約書に記載されている内容に問題がないか、相手のことを信用できるのかなどを考えることが大切です。
また、近年はインターネットによる取引も増えています。インターネット取引はお店で購入するよりも簡単にできる分、より注意深く対応しなければなりません。

金融分野

銀行に預けるときに金利、旅行や投資を始める際には外国為替など、金融分野に関する知識も身につけておかなければなりません。
外国為替とは、日本の円をアメリカのドル、韓国のウォンを日本の円などと交換することを指します。お金を交換する際は、いくらで交換できるかだけでなく、いくらの手数料がかかるのかも確認することが大切です。

保険商品

自分に万が一のことがあった場合、免許を取得して自動車で事故を起こした場合など、さまざまな事態に備えた保険商品が存在します。保険に加入していれば、予期せぬ事態に遭遇したときにまとまったお金を受け取れるため、経済的に支えられる点がメリットです。
ただし、保険には医療保険・がん保険・終身保険・学資保険などさまざまな種類があります。そこで、自分が何をカバーしておきたいのかを考えた上で、保険商品を選ぶことが必要です。

ローン・クレジット
大人になると、自動車を購入する際にマイカーローン、家を買う時に住宅ローンを借りることがあります。また、お店やインターネットでお買い物をするときに、クレジットカードを使うこともあるでしょう。
ローンやクレジットカードを利用すると、手元に現金がなくてもものを購入できます。ただし、ローンを利用すると金利が発生するため、借りた金額より最終的に多くの金額を返済しなければなりません。また、クレジットカードも場合によって手数料がかかったり、つい使いすぎたりすることがあります。
くれぐれも、無計画・無理な利用は控えましょう。
資産形成商品

資産形成のために、株式・投資信託・債券などの金融商品を購入することがあります。資産形成商品を購入すると、効率的に資産を増やすことを期待できる点がメリットです。
ただし、資産形成商品を購入する際は、価格が下がる「リスク」が存在することを理解しておかなければなりません。購入することで期待できる利益(リターン)が大きい商品は、リスクも高くなることが一般的です。
大きな利益を期待できる商品を案内されたときは、リスクも伴うことを十分に理解しておきましょう。

基礎知識4.外部の知見の適切な活用

外部の知見の適切な活用とは、株や投資信託などの金融商品を利用するにあたって、専門家から伝えられた知識や情報を活用する必要性を理解することです。
金融リテラシーの基礎を身につけていても、すべての金融に関する情報を網羅することはできません。そこで、困ったときに専門家に相談することも、金融リテラシーのひとつです。わからないことがあれば、銀行や保険会社などの相談窓口に聞いてみましょう。

金融リテラシーを使って将来設計

中学生・高校生のときに「銀行員になりたい」と将来設計すると仮定しましょう(ライフデザイン)。その場合、銀行員になるために「大学の経済学部で知識を身につけたい」と考えるかもしれません(ライフプラン・人生計画)。
大学に行くためには、入学資金や授業料が必要です。金融リテラシーを身につけていれば、奨学金を借りるなど、お金を準備する方法を考えられます。
思い描いた職業に就いてからも、「稼いだお金をいくら使い、いくら貯蓄にまわすか」「車や家を買うにあたってローンを借りるか」など、金融リテラシーを用いる場面はいくつもあるでしょう。

金融リテラシーを早めに身につけよう

金融リテラシーとは、経済的に自立し、より良い生活を送るために必要なお金に関する知識や判断力を指す言葉です。早めに身につけることで、お金を使う場面で適切な判断を下せるようになります。
金融リテラシーの代表例は、家計管理・生活設計などです。「金融リテラシー・マップ」には、年齢別で必要な内容がまとめられています。まずは、簡単なことからでもよいので、必要な金融リテラシーを少しずつ身につけていきましょう。

参考:知るぽると 金融広報中央委員会「金融リテラシー・マップ」

参考:政府広報オンライン「金融リテラシー」って何? 最低限身に付けておきたいお金の知識と判断力

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