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CDS債務負担

債務負担とは

  • 清算機関は、取引により発生した債務を売方・買方(払方・受方)の双方から引き受ける(負担する)とともに、それに対応する債権を取得し、売方と買方(払方と受方)との間に入って債権・債務の当事者になります。
  • JSCCは、債務の引受け(債務負担)の相手方となる者を清算参加者としてその要件を定め、清算参加者とJSCCとの間において、決済のネッティングを行うとともに決済保証のスキームを構築しております。

クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)

CDSとは

CDSとは、企業の債務不履行にともなう信用リスクを対象とする金融派生商品(クレジット・デリバティブ)の最も基本的かつ代表的な商品で、主に金融機関同士により店頭(OTC)で取引が行われています。

1.CDSの買い手は一定の契約期間中に、一定の契約料(固定金利)を定期的(通常は四半期ごと)に支払うことで、ある企業(参照組織)の債務不履行に対するプロテクションをCDSの売り手から買い取ります。
2.契約期間中に参照組織の倒産など(クレジットイベント)が起こった場合、プロテクションの売り手は買い手に対して所定の支払い等を行います。

このように、取引の外形は「保証」や「信用保険」に類似し、補償を受ける当事者(保証でいう被保証人)は、取引の対象となる信用リスクを、補償を提供する当事者(保証でいう保証人)に移転します。

①契約期間中

② 信用リスク対象会社の倒産等(クレジットイベント)発生時の例

なお、CDSの取引は、あくまでもプロテクションの買い手と売り手の間で行われます。参照組織は文字どおり参照されるだけの立場であり、自らの債務に係る保証金のような金銭の授受は発生しません。

また、上図はプロテクションの買い手と参照組織に債権債務関係がある場合の例ですが、債権債務関係のない当事者がCDSを取引することも可能です。

CDS取引の仕組みやCDS市場の現状については、以下のリンクからご覧下さい。

CDS Q&A

CDSの債務負担の具体例

CDSは、多くの場合1年から10年程度の契約期間を有します(5年が一般的)。OTCで行われたCDS取引において、この契約期間中にプロテクションの売り手が倒産してしまった場合、残りの期間に参照組織が倒産しても、プロテクションの買い手はプロテクションの売り手から元本相当の支払いを受けることができなくなってしまいます。反対に、契約期間中にプロテクションの買い手が倒産してしまった場合、プロテクションの売り手は残りの期間の固定金利を受けることができなくなってしまいます。

このように、OTC取引では参照組織に対する信用リスクだけでなく、取引相手の数だけ信用リスクを負わねばなりませんし、また、個々に事務手続きが発生し、その事務負担は大きなものとなります。 そこで信用力の高い1つの機関が、両当事者間において発生した債務を負担するとともに、それに対応する債権を取得し、債権・債務の当事者となることにより、その決済を保証すれば、個々の取引当事者は原始取引相手方の信用リスクを意識することなく取引を行うことが可能となります。

① JSCCにより債務負担を行った場合の契約期間中

② JSCCにより債務負担を行った場合のクレジットイベント発生時(例)

CDSの債務負担スケジュール

JSCCでは、週に1回CDSの債務負担を行っています。

Day1(火曜日) Day2(水曜日) Day3(木曜日)
プロテクションの売り手と買い手は、照合プラットフォーム(TradeServ)に債務負担前のCDS取引を登録し、債務負担の申し込みを行います。
JSCCは、TradeServにより照合された取引を記録するデータベースであるTIWを経由して登録内容の通知を受けます。
プロテクションの売り手と買い手は、必要に応じて、Day1で行った登録の修正をTradeServにて行います。 プロテクションの売り手と買い手は、当日成立する予定の債務負担後のJSCCとの取引をTradeServに登録します。

JSCCは、16時に申し込まれた取引の債務負担を成立させます。