JPXからのお知らせ

2021/09/21 JPXOSETOCOM 新デリバティブ売買システム(J-GATE3.0)の稼働について

 

本日、予定どおり、大阪取引所及び東京商品取引所の新デリバティブ売買システム(J-GATE3.0)が無事稼働いたしました。併せて新商品の上場、取引時間延長等の制度変更及びJ-GATE3.0のバックアップ機能の関西データセンターへの移行が行われています。

 

本件に関する大阪取引所代表取締役社長兼東京商品取引所代表取締役会長 岩永 守幸のコメント

本日、大阪取引所そして東京商品取引所の新しいデリバティブ取引システム、J-GATE3.0が稼働を迎え、無事に初日立会いを終えることができたことをご報告いたします。
今回のシステム・リプレースに際しては、取引参加者及び関係ベンダーの皆様から、長きにわたり多大なご協力を賜りました。深く御礼を申し上げます。
今回の新システムは、2016年7月から稼働していた旧システムをリプレースしたというだけでなく、これまで関東に設置されていたJPXグループのバックアップセンターを関西に移転した第一弾のシステムであり、今後稼働が予定されている清算システムや株式の売買システムなどのバックアップも順次、関西に移転してくることになっています。
JPXでは、大阪取引所をグループの西の拠点と位置づけその機能を拡充してきており、バックアップセンターだけでなく、日々のシステム運用チームも大阪に配備し、グループ全体のシステム運用を東京と大阪の東西2拠点で監視する体制を構築しておりますが、今回の新システム稼働は、「大阪拠点を活かしたJPXマーケット全体のレジリエンス向上」を目指す取組みが本格スタートしたことを意味します。
さて、J-GATE3.0の稼働により、大阪取引所が提供するデリバティブマーケットの取引拡大に向けた取組みが具体化したこともご報告いたします。
まず、このシステムの稼働により取引時間の更なる拡大が可能になり、ナイト・セッションを午前6時まで延長いたしました。年間を通じてアメリカの株式市場のクロージングまでカバーした取引が可能になりますので、リスクヘッジ手段としての先物・オプション取引の利便性が一層向上するものと考えています。また、オプション取引も、先物と同様、8時45分からスタートすることとなりました。
更に、今回を機に、新商品としてCME原油先物が上場いたしました。アメリカのWTI原油先物との連動性が極めて高い商品で、金融デリバティブを取引されている投資家の方々に、国際的な原油指標となる商品への投資機会を提供することが狙いです。そのため、想定元本水準や決済条件など日経225miniなどと同じように取引できる商品設計としております。
また、主に機関投資家の利用を想定した「フレックス先物取引」も導入しました。日経平均やTOPIXに加えて日経平均トータルリターン・インデックスなどを対象としています。
JPXのデリバティブ市場である大阪取引所と東京商品取引所は、共通インフラであるJ-GATEを最大限に活用し、国内外の投資家の皆様に対し、「利便性高く価値ある取引の場」を提供してまいりたいと考えていますが、今回のJ-GATE 3.0稼働を機に一層のご利用をいただけるよう努力してまいりますので、皆様のご支援を何卒お願い申し上げます。

 

関連リンク

J-GATE3.0稼働に伴う取引制度の見直し等
 

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