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株式とは?株価や株式投資についても解説

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株式とは、株式会社がお金を集めるために発行するものです。未成年でも株式を買って、株式に投資できます。
ニュースやSNSで話題になる株式や株価とは一体どのようなものなのか、この記事で学んでいきましょう。

目次

株式(株)とは?
株式を買えばこんな権利を得られる!
株式を購入すれば投資ができる!
株式とは会社が資金を集めるために発行するもの

株式(株)とは?

株式とは、株式会社がお金を集めるために発行するもの(株券)です。株式会社にお金を渡して(出資して)株式を受け取れば、株主になれます。
ここでは、株式を購入できる場所や株価との関係性について確認していきましょう。

株式はどこで購入できるの?
株式売買の流れをイラストにまとめました。
株式を買いたい人と株式を売りたい人が、それぞれ証券会社を通して証券取引所(しょうけんとりひきじょ)で売買する点がポイントです。
ここでは、株式の購入について詳しく解説します。
一般人が買えるのは上場会社の株式だけ

基本的に、一般人は上場(じょうじょう)会社の株式しか購入できません。上場会社とは、証券取引所(株式を売買する場所)の審査に通った会社です。ちなみに、上場会社でない会社を非上場(ひじょうじょう)会社と呼びます。
上場会社は、日本に存在する会社の0.1〜0.2%程度(約4000社/260〜270万社)です。

証券会社を通して購入できる!

株式は、証券(しょうけん)会社(株式売買の窓口になる会社)を通じて買えます。インターネットで注文できる証券会社なら、スマートフォンで手軽に購入可能です。
なお、実際に取引がおこなわれる証券取引所では直接買えません。あくまでも証券取引所は、各証券会社から集められた注文を、ルールに従って売買させる場であるためです。

株価とは株式の価格のこと

商品やサービスと同じように、株式には株価(かぶか)と呼ばれる価格(価値)がついています。株価は、魅力的な商品を発売して注目を集めたら上昇し、悪い噂やニュースが出回ると印象が悪くなり下落することが一般的です。
証券取引所の審査に通った会社(上場会社)の株価は、インターネットや新聞で確認できます。自分の気になる会社の株価をチェックしてみましょう。

株式を買えばこんな権利を得られる!

こちらのイラストからわかるように、株式を買えば議決権(ぎけつけん)(会社の運営に参加する権利)や配当金(はいとうきん)、株主優待(かぶぬしゆうたい)を得られます。
それぞれの権利を確認していきましょう。
1. 会社の運営(経営)に参加する権利

株式を買えば、会社の運営(経営)に参加する権利である議決権を得られます。また、株主が会社の運営に参加する場が「株主総会」(かぶぬしそうかい)です。
株主総会とは、株主が集まって会社の運営上大切なことを決定したり、会社の成績(売上や利益など)の報告を受けたりする場です。会社の所有者はお金を出している株主のため、株主総会が設けられています。株主総会の開催は、法律上の義務です。
株主は株主総会に参加した際、意見を述べたり質問したりする機会があります。みなさんの学校の生徒総会も、生徒が集まって質問する機会があるのではないでしょうか。

2. 配当金や株主優待を受ける権利

株式を買えば、配当金や株主優待を受ける権利が得られます。会社が、株式を保有してくれている人に対して、定期的に出すお礼が配当金や株主優待だと考えてもらうとわかりやすいかもしれません。
配当金とは、会社の利益の一部を株主が持っている株式の数に応じて株主に分配されるお金です。一般的に、会社の成績がよければ配当金も増えることが多く、よくなければ、配当金も低くなったり、ゼロになったりすることもあります。
株主優待とは、自社製品や施設利用券などがもらえるものです。約3分の1の上場会社が株主優待を導入しています。

株式を購入すれば投資ができる!

株式を購入すれば、投資(とうし)(利益を期待してお金を出すこと)ができます。ここから、株式投資(かぶしきとうし)の概要やメリットについて確認していきましょう。

株式投資って何?

株式投資とは、株式を購入した会社が成長して得た利益の分け前を見込み、投資することです。株価が購入したときよりも上がってから売れば、利益を得られます。
たとえば、株価100円の株式を100株購入した(10,000円分)と仮定しましょう。株価が110円に上昇すれば100株を11,000円で売却できるため、1,000円の利益を得られ(儲かり)ます。ただし、購入するときも売却するときも手数料(支払わなければならないお金)が発生するため、実際の利益は1,000円より少ない点に注意が必要です。
株価が上昇しなくても、基本的に配当金は受け取れます。株式を売ったときに利益が出ていなくても、受け取った配当金を考慮すればプラスになることがあるでしょう。

学生時代に株式投資をはじめるメリットは?

学生時代から株式投資をはじめると、毎日株価を確認することで社会の動きを知ることができます。興味のある会社の活動を追うことで、その会社の概要や事業をより深く知ることができるため、業界のことを深く理解することが可能です。その結果、政治・経済に詳しくなる点もメリットです。社会科系の科目とのつながりも深いため、学校の勉強が楽しくなるのではないでしょうか。
なお、通常の証券口座(しょうけんこうざ)(証券会社で株式を売買するために必要な口座)は、18歳にならないと開設できません。ただし、親権者(しんけんしゃ)(主に父母)の同意を得て開設する「未成年口座」(みせいねんこうざ)を使えば、未成年(18歳未満)でも株式投資が可能です。

株式投資で気をつけることは?

株式投資をはじめる場合は、損失(そんしつ)が発生するおそれもある点に気をつけましょう。
たとえば、株価100円の株式を100株購入した(10,000円分)場合、もしも株価が50円になってからすべて売却すれば、10,000円投資したのにもかかわらず5,000円相当しか戻って来ない点に注意が必要です。「株価が100円に戻るまで待とう」と考えていても、投資した会社の成績が悪ければずっと戻らないかもしれません。
投資したお金がすべて戻ってこない可能性もゼロではありません。大切なお小遣いやお年玉がすべてなくなるとショックですよね。
そのため、株式投資を行う際、はじめのうちは必ず保護者の方に相談して、無理のない金額の範囲内でおこなうようにしましょう。

株式とは会社が資金を集めるために発行するもの

株式とは、株式会社がお金を集めるために発行するものです。株式を購入して株主になれば、会社の運営(経営)に参加する権利や、配当金・株主優待を受ける権利が手に入ります。
学生のうちから株式投資をはじめると、政治や経済に詳しくなる点がメリットです。証券会社で未成年口座を開設すれば、未成年でも株式投資ができます。
興味がある方は、まず保護者の方に相談してみましょう。

参考:東京証券取引所「証券取引所の役割」

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