経済を学ぶ for STUDENTS 経済を学ぶ for STUDENTS

証券取引所の役割

 会社は、株主から集めたお金を返す必要はありません。それでは株主は、どうやってお金に換えるのでしょうか。株主は、その株式を欲しい人に売ってお金に換えることができるのです。投資家(株式を売りたい人、買いたい人)は日本だけでなく、世界中にたくさんいます。その中から条件に合った相手を自分で見つけるのはとても大変なことです。株式の売り買いをスムーズに行うために作られたのが、「株式市場(マーケット)」=「証券取引所」です。

証券取引所の役割


 日本全国には、株式会社が約170万社あるといわれています。(※)そのすべての会社の株式が、証券取引所で売買されているわけではありません。証券取引所で売買される株式のことを、上場(じょうじょう)株式といい、株式を証券取引所に上場している会社を、上場会社といいます。東京証券取引所では現在、約3,800社が上場しています。証券取引所で売買できる株式は、上場会社の株式だけです。
(※)2014年総務省統計局経済センサス‐基礎調査

 上場とは会社が発行する株式を証券取引所で売買できるように、証券取引所が資格を与えることをいいます。審査基準によって、市場が分かれています。

株式の売買

株式を売買したい人は、証券会社を通じて証券取引所に注文を出します。証券取引所には、多くの注文が集められ、ルールに基づいて売買が成立します。

取引所での取引ルールへ


 証券取引所は、日本全国に4か所あります。(札幌、東京、名古屋、福岡)その中でも特に多くの上場会社の株式を扱っているのが東京証券取引所です。
まとめ
証券取引所は上場会社と投資家を繋ぐ重要な役割を持っています。
証券市場の役割