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2015/05/13 東証 特設注意市場銘柄の指定継続 —(株)マツヤ—

 

以下のとおり、特設注意市場銘柄の指定を継続することにしましたので、お知らせします。

1.銘柄 株式会社マツヤ 株式
(コード:7452、市場区分:JASDAQスタンダード)
2.決定日 2015年5月13日(水)
  条文 有価証券上場規程2013年8月9日改正付則第2項の規定による同日改正前の有価証券上場規程第501条第3項
(内部管理体制確認書を提出した上場会社において、内部管理体制等に問題があると認められない場合に該当しないため)
3.理由 株式会社マツヤ(以下「同社」という。)は、2013年2月13日、過年度の決算短信等の訂正を行うとともに、同日に有価証券報告書等の訂正報告書を提出しました。
本件に関する調査及び照会等により、取締役による部下への過剰な目標達成指示に対し、従業員が架空仕入割戻等を計上し、不正行為の発覚を恐れた当時の代表取締役社長をはじめとする一部の経営陣が当該不正行為の隠ぺいを行ったこと等が判明しました。そして、その主たる要因は、業績目標の達成を過度に重視する会社の風潮、取締役及び取締役会の機能不全、経営陣及び従業員のコンプライアンス意識の欠如、仕入割戻等に係る社内規程の一部未整備又は形骸化などによるものであり、同社の内部管理体制に不備があることが認められました。
以上より、株式会社大阪証券取引所(当時)は、同社の内部管理体制等について改善の必要性が高いと認めたため、2013年5月15日に同社株式を特設注意市場銘柄に指定しました。
今般、当該指定から1年を経過した後に同社から提出された内部管理体制確認書の内容等を確認したところ、指定時の問題点について改善への取り組みは行っているものの、隠ぺいに関わった元取締役が無断で同社及び子会社の口座を通じて取引先への金銭貸付けを行っていたことが新たに発覚し、その対応について取締役会で必要な議論がほとんどなされていないことが認められたほか、同じく隠ぺいに関わった元代表取締役社長の資産管理会社に対する子会社からの金銭貸付けについて、早期回収に向けた適切な対応を行っていないなど、隠ぺいに関わった元取締役らへの対応に問題が認められました。また、これらの行為は、子会社の管理が不適切な中で行われており、現時点においても改善されていないことなどが認められました。
これらを踏まえると、同社の内部管理体制等が十分に改善されたとは確認できないことから、同社株式について特設注意市場銘柄の指定を継続することにしました。

なお、同社株式が特設注意市場銘柄に指定された日(2013年5月15日)から3年を経過し、かつ、内部管理体制等について引き続き問題があると認められた場合は、同社株式は上場廃止となります。
特設注意市場銘柄指定状況
特設注意市場銘柄指定履歴

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