マーケットニュース

2016/05/31 東証 特設注意市場銘柄の指定継続:(株)エナリス

 

以下のとおり、特設注意市場銘柄の指定を継続することにしましたので、お知らせします。

1.銘柄 株式会社エナリス 株式
(コード:6079、市場区分:マザーズ)
2.決定日 2016年5月31日(火)
  条文 有価証券上場規程第501条第4項第2号
(内部管理体制確認書を提出した上場会社において、内部管理体制等に問題があると認める場合に該当するため)
3.理由 株式会社エナリス(以下「同社」という。)は、2014年12月12日に不適切な会計処理に関する第三者委員会の調査報告書を開示し、同日、過去の決算短信及び四半期決算短信の訂正を開示しました。また、同月19日に、当該第三者調査委員会の追加調査報告書を開示しました。
これらにより、同社において発電機及び太陽光発電施設等に係る売上が過大に計上されていたこと等が明らかになり、その結果、同社は同月12日に、新規上場直後に開示した平成25年12月期第3四半期から平成26年12月期第2四半期までの有価証券報告書及び四半期報告書の訂正報告書を提出しました。
本件は、電源開発事業における与信管理体制等の不備や内部監査・監査役監査の実効性が不十分である状況に加え、当時の代表者らに対する取締役会の監視・牽制機能が有効に働いておらず、同社の内部管理体制等について改善の必要性が高いと認められたことから、2015年1月29日に同社株式を特設注意市場銘柄に指定しました。
今般、当該指定から1年を経過した後に同社から提出された内部管理体制確認書の内容等を確認したところ、与信管理体制の見直し、内部監査体制の整備及び監査役の監視機能の強化など、改善に向けた取組みが行われていることが認められました。他方で、社外取締役の増員などの取締役会の機能強化に向けた取組みも認められるものの、当時の代表者らに対する取締役会の監視・牽制機能の有効性に関連して、なお確認する必要があると判断しました。
これらを踏まえると、同社の状況は内部管理体制等に問題があると認める場合に該当することから、同社株式について特設注意市場銘柄指定を継続することにしました。

なお、当該指定から1年6か月を経過した日(2016年7月29日)以後に、同社から再提出される内部管理体制確認書の内容等を確認し、内部管理体制等について改善がなされなかったと認められた場合は、同社株式は上場廃止となります。
特設注意市場銘柄指定状況
特設注意市場銘柄指定履歴

お問合せ

株式会社東京証券取引所 上場部ディスクロージャー企画グループ
電話:03-3666-0141(代表)