マーケットニュース

2023/05/15 東証 監理銘柄(審査中)の指定:(株)ディー・ディー・エス

 

以下のとおり、監理銘柄(審査中)に指定することにしましたので、お知らせします。

1.銘柄 株式会社ディー・ディー・エス 株式
(コード:3782、市場区分:グロース市場)
2.監理銘柄(審査中)指定期間 2023年5月15日(月)から上場廃止基準に該当するかどうかを認定した日まで
  条文 有価証券上場規程施行規則第604条第1項第13号
(内部管理体制等について改善の見込みがなくなったと当取引所が認める場合に該当するおそれがあると認められるため)
3.理由 株式会社ディー・ディー・エス(以下「同社」という。)は、本日、2022年9月2日に提出した有価証券報告書等の訂正報告書(以下「同訂正報告書」という。)に記載した提出理由等を訂正する訂正報告書(以下「再訂正報告書」という。)を提出しました。
その結果、以下の事実が新たに判明しました。
・同社株式は、同社が2022年8月19日までに2022年12月期第1四半期に係る四半期報告書を提出できなければ上場廃止となるものとして監理銘柄(確認中)に指定されていたところ、同社は、2022年8月12日有価証券報告書等の訂正報告書及び2022年12月期第1四半期に係る四半期報告書(以下これらを総称して「報告書等」という。)の提出直前に監査法人から多くの指摘を受けたにもかかわらず、それらを報告書等に適切に反映したか否か同社内での確認・整理も行わず、また、監査法人に指摘への対応内容について確認を改めて求めることもなく、経営管理部部長(当時)から、こうした状況に関する報告を受けた代表取締役社長の判断により、同日に報告書等を提出したこと
・同社の代表取締役社長及び経営管理部部長(当時)は、報告書等に虚偽の表示があるリスクが相応に高いことを認識していながら、報告書等を提出したこと
・同社の代表取締役社長及び経営管理部部長(当時)は、何が重要であるかさえも判断がつかない状況にあったにもかかわらず、同訂正報告書の提出にあたり、提出理由において訂正は「軽微なもの」としたこと
・実態としては、2022年8月19日時点においても、同訂正報告書に記載した連結財務諸表等と同じものを提出できる状況になかった可能性があること
・2022年12月9日付で証券取引等監視委員会による課徴金納付命令の勧告があったにもかかわらず、同社による再訂正報告書に係る監査契約の締結は2023年3月まで行われなかったこと

当取引所は、同社の内部管理体制等について改善の必要性が高いと認められたことから、2022年9月29日付で、同社株式を特設注意市場銘柄に指定しています。
代表取締役社長及び経営管理部部長(当時)は、同社の内部管理体制等の改善を推進する立場にあり、経営管理部部長(当時) は、2022年11月に同社の管理部門を担当する取締役執行役員兼経営管理本部長に選任されています。
かかる両者を中心として同社において策定された「改善計画・状況報告書」(2023年2月28日公表)においては、先に掲げた事実に何らの言及・評価もせず、同事実に係る対応を欠いたものであると認められます。
上記の事実が新たに判明したことを踏まえ、日本取引所自主規制法人は同社の内部管理体制等の改善の見込みについて審査を行うこととします。同社の内部管理体制等について改善の見込みがなくなったと認められた場合には、同社株式は上場廃止事由に該当することから、同社株式について上場廃止となるおそれがあると認め、特設注意市場銘柄への指定を継続しつつ、監理銘柄(審査中)にも指定します。
監理・整理銘柄指定状況
監理・整理銘柄指定履歴

お問合せ

株式会社東京証券取引所 上場部 開示業務室 ディスクロージャー企画グループ
電話:03-3666-0141(代表)