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2024/10/11 JPX東証 カーボン・クレジット市場開設１周年を迎えて

東京証券取引所がカーボン・クレジット市場を開設して、本日をもちまして1周年を迎えました。
本市場は、市場開設後、市場参加者数・売買高ともに順調な成長を続けており、2024年10月10日時点で297者の参加者にご登録いただき、累計売買高は52万1,704t-CO2（一日平均2,129t-CO2）となりました。

本市場は、Ｊ－クレジットを対象にスタートしましたが、流動性向上の観点から、売買の区分の見直しやマーケット・メイカー制度の導入を行うと共に、本年11月には、GXリーグにおける排出量取引制度（GX-ETS）の超過削減枠の取引を開始する予定です。JPXは、カーボン・クレジット市場の運営を通じ、引き続き我が国のカーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。

経済産業省ＧＸグループ長 龍崎孝嗣氏のコメント

カーボン・クレジット市場開設１周年を迎えられたこと、心よりお祝い申し上げます。
経済産業省といたしましても、これまで排出量取引制度の整備や、Ｊ－クレジットの取引活性化に取り組んでおり、市場開設以降、多くの企業・団体による取引が行われてきたことを大変喜ばしく思います。

2050年カーボンニュートラルの実現に向け、GX投資を更に拡大していくためには、環境価値を取引し、炭素価格を見える化するための仕組みが不可欠です。そのためのインフラを担う存在として、カーボン・クレジット市場の益々のご発展を祈念しております。

東京証券取引所代表取締役社長 岩永守幸のコメント

本日、カーボン・クレジット市場は開設1周年を迎えました。市場関係者の皆様の市場運営への多大なるご協力に心よりお礼申し上げます。

本年11月には、GX-ETSの第１フェーズ（試行）段階の取組みとして、私どもの市場において超過削減枠の取引を開始する予定ですが、2026年度以降、GX-ETSが第2フェーズである本格稼働を迎える中で、私どもの市場における炭素価格の発見機能の重要性はますます高まり、市場への注目も増していくものと考えております。

引き続き経済産業省を始めとする関係者の皆様と緊密に連携しつつ、「成長志向型カーボンプライシング」に向けた取組みに貢献してまいります。