パブリック・コメント
大証 ダウ・ジョーンズ工業株平均先物取引制度要綱について(案)
投資家ニーズの多様化・高度化・国際化が進展している近年の状況を踏まえて,ダウ・ジョーンズ工業株平均先物取引を導入することとし,今般,制度要綱を取りまとめました。
つきましては,本件に係るパブリック・コメントを募集しますので,ご意見等がございましたら,以下の要領により,当社にご提出くださいますようよろしくお願いいたします。
当社は,平成23年7月26日(火)から平成23年8月25日(木)までの間,「大証 ダウ・ジョーンズ工業株平均先物取引制度要綱について(案)」に関するパブリック・コメントを募集しました。ご意見をご提出いただいた皆様には,本件につきましての検討にご協力いただきありがとうございました。
本件に関して寄せられた主なご意見及びそれに対する当社の考え方につきましては,以下をご覧ください。なお,本件につきましては原案どおりといたします。
ナイト・セッションの取引終了時間の延長について
ご意見
- 先月(7月26日)発表のダウ・ジョーンズ工業株平均先物取引制度要綱(案)によるとナイト・セッションの終了は,翌日午前3時となっているが,NY市場は午前6時(夏時間は午前5時)までCMEは午前6時15分(夏時間は午前5時15分)まで開いているので,「大証 NY ダウ先物」もNY市場またはCME終了時まで売買できるようにしてもらいたい。【個人】
- 午前3時までだと,実際のダウがまだ取引されている時間帯に手仕舞いせねばならず,あと,2,3時間ほど取引時間を延長できないものか。225先物取引にもいえているが,投資家が望んでいるのは,流動性である。肝心なときに取引できないのでは,CFDなど他の手段に走らざるをえず,残念だ。【個人】
- ナイト・セッションの終了時間をNY市場終了まで延長できないか。米国夏時間は翌日午前5時まで,米国冬時間は翌日午前6時まで取引できると利便性が向上する。【個人】
大証の回答
さらなる時間延長につきましては,システム処理の改善に加え,上場後の取引状況等を踏まえて検討します。
商品スペックについて
ご意見
- 現状では,225先物は日銀のETF買い等で大変ボラティリティーが小さく,個人投資家が参加しにくい状態が続いている。現状を踏まえ,今回の発表は個人投資家に歓迎される商品(ボラティリティーが大きい,流動性がある,レバレッジが大きい,手数料が安い,取り扱う証券会社が多い,取引時間が長い)でなければいけない。真摯にご参考のうえ,個人投資家に愛される商品にして頂き,前回の二の舞にならないようお願いしたい。【個人】
- ダウ平均先物にも日経平均先物の様にラージとミニ,両方の設定をして頂けると幸いです。【個人】
- S&P500やNASDAQを対象とした先物取引の上場も検討いただきたい。【個人】
大証の回答
商品の拡充等,いただきましたご意見につきましては,当社市場の更なる利便性向上策の検討の参考とさせていただきます。
取引証拠金について
ご意見
「証拠金の計算において,日経225先物,ミニ,オプション取引とのリスク相殺を一定部分認めるものとする」とあるが,リスク相殺を行うと証拠金計算が複雑になり,影響範囲と開発規模が飛躍的に増大する。同取引には市場ニーズがあるか不透明なため,費用対効果面での懸念があり,リスク相殺を行うことは見送っていただきたい。【証券会社】
大証の回答
- ダウ平均と他の指数の間で一定の相関関係が確認できること,日経225先物(米ドル建て)とダウ先物(米ドル建て)の両商品の清算業務を担うCMEが両商品間のリスク相殺を認めていることを勘案し,原案どおり,大証 NYダウ先物と日経225商品,日経300商品,RNプライム指数商品との間のリスク相殺を認めることとします。
- なお,顧客が証券会社に差し入れる取引証拠金の計算に関して,当社が証拠金計算において大証 NYダウ先物と他商品の間のリスク相殺を認めている場合であっても,顧客の計算に係る証拠金計算において,証券会社が当該商品間のリスク相殺を行わないこととしても差し支えございません(リスク相殺の有無は証券会社の任意)。
本件に係る関連諸規則の一部改正については,以下のページをご覧ください。