経済を学ぶ for STUDENTS 経済を学ぶ for STUDENTS

株主とは?

 会社に出資(会社にお金を出すこと)した代わりに株式を受け取った人を「株主」といいます。株主になるということは、会社の持ち主になるので、会社に対して様々な権利を持つことになります。
 出資した金額に応じて、配当金や株主優待がもらえるだけでなく、会社の経営者に対して意見を言うこともできるのです。

株主の主な権利

■配当金・・・自分が持っている株式の数に応じて会社の利益の一部を配当としてもらえます。
■議決権・・・株主総会で意見を言ったり重要な決議で投票できたりします。
(例:役員の選任・解任、会社のルール変更など)
■株主優待・・・自社製品や施設利用券などがもらえます。 
※全ての会社が行っているわけではありません。

 会社の業績(成績)が上がれば、株価(株の値段)は上がります。持っている株式の株価が上がり買った時よりも高い値段で売ると利益を得ることができます。その逆で、株価が下がり損をすることもあります。株価は様々な理由で上がったり下がったりするので、将来、株価が必ず上がるという確信はありません。このように良い方向に進むか悪い方向に進むか分からないこの振れ幅のことをリスクといいます。ただし、株主の責任は、株式を買った時に出したお金の範囲内です。会社がたとえ倒産してしまった場合でも、その会社の借金を背負う必要はありません。これを「有限責任」といいます。

 もし、持っている株式をお金に換えたいと思った時、どうしたらいいのでしょうか。株主は、株式を発行した会社から直接払い戻してもらうことはできません。それは、株式は買いたい人と、売りたい人の間で売買されるものだからです。

【コラム】株券で取引されていた時代

 株券は、お金(資金)を出してくれた人に渡される証明書として、重要な機能を果たしてきました。しかし、2009年1月には、全ての上場会社の株券は電子化され、印刷された株券は無効となりました。
日本では、株券は明治の初期から発行が始まり、そのデザインは時代と共に変化しました。日本で最初の株式会社である第一国立銀行の株券は、まるで表彰状のように文字だけが並ぶだけのものでした。それが次第に会社の建物や製品の絵などを入れる会社が増えてきました。株券が電子化される直前では、管理しやすくするために一定の大きさに統一したり、偽造されないようにしたりするなどの工夫をこらしていました。

まとめ
株主はお金を通じて会社を応援する存在になることができます。身近にある会社に興味を持つことから始めてみましょう。
会社の株主について
株式の取引をするためには