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TSE教育ホットライン

Vol.397<先生のための「冬休み経済セミナー」>アーカイブ動画視聴のお申し込みのご案内

先月号でもご案内しましたが、引き続き、東証主催の、中学校・高等学校の教員や教育関係者の方を対象とした経済セミナーのご案内です。
対面申し込みは残りわずか!
後日アーカイブ動画も配信予定です。(限定公開。事前申し込みが必要です。)

今年は、「トランプ政権や世界経済について」と「金融市場から見るサステナビリティについて」という旬なテーマでの講演をお届け予定です。
是非お申し込みください!

1.開催日程
2025年12月26日(金)13:25~16:00

2.方法等
方法:対面・後日アーカイブ動画配信予定(どちらも事前申し込みが必要です。)
人数:対面参加者先着100名様
会場:東京証券取引所2階 東証ホール

詳細は下記をご参照下さい。

◆◇【東証マネ部!】今月の注目記事!!◇◆

投資をするうえで重要な企業の“決算書”。これは「会計」の枠組みの中で作られているものです。
一方、会計と似た言葉である「ファイナンス」。2つはどう違うのでしょうか。そもそもファイナンスとは?
シリーズ累計20万部超という“ファイナンス本”では異例のヒットを記録した
『ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務』(光文社新書)の著者・石野雄一氏に教えていただきました。

相次ぐ上場会社の株式分割。そんななか、2025年9月1日に株式分割を行ったのが、
スーパーをはじめとする小売事業を中心に、ディベロッパー事業、総合金融事業、サービス・専門店事業などを幅広く展開するイオンです。
なぜ同社が株式分割を行ったのか、同社ブランディング部部長の小林哲也さんにお伺いしました。

◆◇コラム『メルマガ「中の人(なかのひと)」のつぶやき』◇◆

【11月号】使ってみよう!東証のマーケット統計情報(株式関連)

私たちJPXのHPには、株式市場などさまざまなマーケット情報の統計情報が掲載されているのをご存知ですか。
統計情報などのデータをご活用いただくと、探求授業や実体経済の確認などにおいて、着眼点に深みを増すことができるかと思い、本日はそちらのご紹介をいたします。

【2016年10月末と2025年10月末の、時価額順位表と業種別時価総額を比較しました。】

・「時価額順位表」より、2016年10月末と2025年10月末のデータ
・「業種別時価総額」より、2016年10月末と2025年10月末のデータ


①時価額順位表の上位を比較
・2016年10月末:トヨタ自動車(輸送用機器)、NTTドコモ(情報・通信業)、KDDI(情報・通信業)、ソフトバンクグループ(情報・通信業)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(銀行業)と続きます。
上位10社の内、情報・通信業が4社ありました。

・2025年10月末:トヨタ自動車(輸送用機器)、ソフトバンクグループ(情報・通信業)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(銀行業)、ソニーグループ(電気機器)、日立製作所(電気機器)と続きます。
上位10社の内、電気機器業が4社ありました。

②業種別時価総額の上位を比較(2016年10月:市場第一部、2025年10月:プライム市場を確認。)
・2016年10月末:電気機器(59兆4,761億円)、輸送用機器(53兆17億円)、情報・通信業(52兆2,918億円)、銀行業(36兆8,060億円)、化学(32兆8,285億円)と続きます。
・2025年10月末:電気機器(200兆520億円)、情報・通信業(118兆3,525億円)、輸送用機器(91兆2,961億円)、銀行業(89兆144億円)、卸売(74兆597億円)と続きます。

①の個別の会社の変動だけでなく、業種ごとに変化があったのかを確認するために、②も確認します。
時価総額上位の業種に大きな変化はありませんが、増加額には目を見張るものがあります。


①②からいろいろなことに気付けるかと思います。
日本国内で約10年の時を経ての変化や、
2025年10月現在上位の「電気機器」業も、例えば「半導体」に関わっているなどの特徴があること(他の特徴もあると思います)、
更には、JPX内のデータ以外も加えて、世界の時価総額上位企業はどのような業種が多いのか、日本との違いはあるのか、などなど。

日々の生活で自分たちがよく利用している商品・サービスと
時価総額上位の業種や会社を比較すると、いかがでしょうか。

納得感がありますか。それとも、違和感がありますか。
統計情報を見ることで、いろいろな気付きや学問を深めるきっかけに使っていただけるのではないかな、と思っています。


上記は私がデータを見て気が付いた点です。

先生方に見ていただけると、もっと広く深い視点があると思いますし、
生徒の皆様が見ても、更に異なる着眼点があると思っています。


データに慣れ親しむきっかけ、
数値と実態とを比較する習慣を付けるきっかけ、
データという事実から推論を導き出すきっかけ、
にしていただけると幸いです。