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2019/10/25 東証 ETF市場におけるRFQ機能提供の検討を開始します

 

東京証券取引所(以下、当社)は、ETF市場の流動性向上を目指して、2018年7月よりETF市場にマーケットメイク制度を導入し、本年4月及び10月に一部見直しを行い、これらの結果、立会市場においては一定の効果が見られている状況にあります。
今般、これらの取組みに加え、特に大口の取引を行う機関投資家のニーズに応えるため、ETFの売買におけるRFQ(Request for Quote)機能の提供について検討を開始することといたします。

RFQ機能とは、主に機関投資家が、売買を希望する銘柄・数量等を多数のマーケットメイカーに打診し、個別に提示された価格で売買を行うことを可能にする機能です。
本機能により、従来は「市場に十分な数量の気配提示がない」等の理由で執行の難しかったETFについて、「より大きなサイズの気配提示が行われることで、安価かつ迅速に売買が出来る」「多くの価格が比較可能になり、透明性の高い価格が得られる」ようになることが期待されます。
また、本機能の提供検討は、金融機関の有価証券運用態勢の高度化が進む中で、運用に使われるETF市場のより一層の効率化を目指すものです。
本機能を利用することにより、機関投資家とマーケットメイカーは、交渉(売買の打診とそれに対する価格の提示)で合意に至った場合、自動的に証券会社経由で当社のToSTNeT市場に対して発注を行い、取引所取引としての清算・決済を行うことが可能となります。

今後当社は、本機能の一部を試験的に開発し、市場関係者に広くご評価いただくことを通じて、本格導入に向けて検討を行っていく予定です。
なお、本機能の概要については別紙をご参照ください。

当社は、今後も引き続き、投資者の皆様にとって利便性の高い市場の振興に努めて参ります。

別紙 PDF

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株式会社東京証券取引所 株式部株式総務グループ
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