教育支援プログラム for TEACHERS / PARENTS 教育支援プログラム for TEACHERS / PARENTS

活動レポート

2022.08.16   東京都     経済教室
【オンライン】先生のための夏休み経済教室


<先生のための「夏休み経済教室」>を開催しました。今年で15年目となる学校教員向けのセミナーですが、昨年と同様、今年も新型コロナウイルスの流行を鑑みオンラインで開催をいたしました。金融や経済分野を教える中学校・高等学校の先生をはじめ、他分野にかかわってくださっている様々な先生方、3日間で約640名の方にお申込みをいただきました。ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。

今年度は計画当初、対面+オンラインのハイブリット形式で開催を予定しておりましたが、感染の第七波の影響を重く受け止め、先生方がより安心して受講していただけるよう、全面オンライン形式での開催に変更させていただきました。対面での開催を楽しみにしておられた先生方のご期待に沿えず申し訳ございません。一方で、オンライン形式により、全国各地の先生のご参加があり、今後も続けてほしいとの好評もいただきました。アンケートにご協力いただきました皆様、ありがとうございました。

さて、今年度のテーマ・キーワードは、以下でした。
中学校向け:「新しい視点で深める経済学習」
高校向け:「『公共』での経済学習」
3日間に分け、たくさんの講師の方をお招きし、ご講義をいただきました。
各プログラムの内容については共催した経済教育ネットワークのWebサイトをご覧ください。

また、上記に加え、東証社員からは、以下についてお伝えしました。
・「先生のための『夏休み経済教室』」開催挨拶
・JPXの最新の動きと金融経済教室の取組み(JPXマネ部!ラボの新設、新市場区分他)
・東証内施設および教材動画のご紹介(休憩時間)
下記に簡単にご紹介いたします。

■「先生のための『夏休み経済教室』」開催挨拶

鈴木 深(東京証券取引所 金融リテラシーサポート部課長)
今年で15年目となる「先生のための『夏休み経済教室』」は、新型コロナウイルスの流行を鑑み、全面オンライン開催とさせていただきました。対面でのご参加を楽しみにしてくださっていた先生方のご期待に沿えず申し訳ございません。
さて今年の「先生のための『夏休み経済教室』」では「新しい視点で深める経済学習」、「『公共』での経済学習」として様々な講師を招きご講演いただきます。ご参加いただきました先生方のお力添えになればと思っております。
弊社では本セミナーをはじめ様々な金融経済教育を推進してまいりましたが、学習指導要領の改訂により高校の家庭科の授業で「資産形成」の視点が織り込まれるなど、金融リテラシーへの社会的な関心はこれまでにないほど高まっています。こうした背景を受け、弊社では一人ひとりの資産形成や、金融知識を総合的に提供できるよう「JPX マネ部!ラボ」を新設しました。日本の国民的課題でもある金融リテラシー向上にこれまで以上に積極的に取り組み、豊かな社会の実現に貢献できるよう、努めてまいります。
今後とも、東証の金融経済教育へのご協力のほど、よろしくお願いいたします。

■JPXの最新の動きと金融経済教室の取組み(JPXマネ部!ラボの新設、新市場区分他)

鈴木 深(東京証券取引所 金融リテラシーサポート部課長)
橋本 ひろみ(大阪取引所 金融リテラシーサポート部課長)
(1)JPXについて
2013年からJPX(日本取引所グループ)が発足。1999年までは株式売買立会所による手サインでの取引があったが2000年以降はコンピュータによる取引に変わった。主な仕事内容としては、上場会社の審査・開示、株式の売買、清算決済などを行っている。
(2)最近の金融経済教育の取組みについて
JPXマネ部!ラボの紹介。2022年4月からスタート。社会人や学校教育に深く関わる組織。
(3)市場区分の見直し
2022年4月よりプライム市場、スタンダード市場、グロース市場3つの市場区分に分けられる。TOPIXの見直しについて説明。日経平均株価は1950年9月7日から70年以上経過。日本を代表する株価指数。株価についての基本的な仕組みを説明。
(4)最近の株式市場の動き
近年の新型コロナウイルスによる影響を例に、株価が上がった業種、下がった業種とその理由について説明。2020年、電気機器や情報通信は巣ごもり需要によって株価上昇。資源輸入に頼る鉱業は株価下落。2021年は海運が株価上昇。ちなみに海運が下がった時はアメリカトランプ大統領による中国との関係悪化の時。このように国際情勢が株価に影響を与えている事例を分かりやすく説明。
(5)教材等の紹介
「スクールマネ部!」による取組みを紹介。教材「金融クエスト」や授業支援プログラムの紹介
(6)大阪取引所による金融経済教育の取組み
大阪取引所の見学等について説明。大阪取引所から見学ルートのライブ配信。

今回のセミナーに参加した先生方からは、「すぐに実践できる内容が多く、非常に学びが多かった。」「"どんな力を身につけさせるべきなのか"自分の考え・意識を改めることができました。」「実社会につながる話題が多く刺激と興味の湧く内容でした。」「オンライン開催で参加しやすくなった。」「ここ数年来、難しさを感じ続けているテーマでした。」などお声を多数いただきました。

今後も、実際の教育現場において、限られた授業時間の中で効果的に金融知識を教えられるような、授業支援のためのプログラムに取組んで参ります。これから多様な生き方を選択していく子どもたちが、社会やお金について学ぶことで世の中の情報に関心を持ち、自分で決断する力を身につけてほしいと願い、今後も支援を続けて参ります。

今後の東証によるセミナー開催の有無や詳細は、当サイトや、JPX(株式会社日本取引所グループ)のHPなどでご案内いたします。
今後とも弊社の金融経済教育に対する取り組みへのご理解、ご協力の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。