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東京証券取引所・大阪取引所の前身である東京株式取引所・大阪株式取引所の開設から140周年となる節目を迎え、日本の証券市場を長く支えて続けている東京兜町・大阪北浜の街並みの今と昔を写真という形で後世に残すべく、フォトコンテストをJPXとして初めて開催いたしました。応募期間中、1,006作品が寄せられ、審査員板見浩史氏による厳正なる審査の結果、次のとおり入賞作品を決定いたしました。
たくさんのご応募、誠にありがとうございました。
講評 板見 浩史
建物を中心にした難しい撮影テーマだと思ったが、応募者の発想と努力で結果的にはバラエティーに富んだ作品が上位に残った。証券取引所が意外に写真映えする場所だと分かったことは、写真愛好家にも収穫であったと言えるだろう。
「威風堂々JPX」 伴 博之さん
東京証券取引所のファサードをクールに捉えた印象的な作品だ。車灯の輝跡と組み合わせたアイデアは他にもあったが、空にまだ青い残照が残るマジックアワーと呼ばれる時間帯に撮影したことで都市の美しさが際立った。画面中央を横切った大型車のライトや右下の光輝も幻想的で、JPXの近未来的なイメージを象徴するようだ。
「トップランナー」 中山 純子さん
コンテストのテーマである大阪取引所の建物とマラソンとの組み合わせが意表を突く。スローシャッターで静と動を対比させた表現もうまく、創業者の五代友厚像をきちんと入れた点も良い。周到なロケハンとイメージづくりで撮られた傑作だ。
「東証アローズエントランス」 伊藤 務さん 建物の中から良いアングルを見つけたものだ。JPXの特徴的なロゴとシンボルカラーを活かして、入ってくる女性を枠の中に上手にシルエット化した。女性たちの存在が効いており、建物のスケール感が強調された。 |
「北浜の要塞」 加藤 誠司さん ライトアップ効果を利用して、独自の作品を創り出していて感心する。ポイントは五代友厚像だが、縦長の空間にうまく収めて強調している。柱の下部の反射は少々気なるが、建物の歴史と厳かな雰囲気は良く出ている。 |
「取引所見学」 小池 基夫さん 超広角レンズの誇張による遠近感を活かして女学生たちの見学風景を的確にスナップしている。後ろ姿からも旺盛な好奇心が感じられる。足元が明るく描写されたため、立体感のある群像となった。 |
「水辺の賑わい」 武知 恵子さん 手前の川に水上観光船が通りかかるのを待って画面構成したためカラフルで動感のある作品になった。クラシックな大阪取引所の建物を中心に近代的な要素も盛り込み、新旧混在の都市景観の面白さが感じられる。 |
「守る」 青木 智さん |
「マーケットセンター」 橋本 禎寛さん |
「東京証券取引所の休日」 加藤 純一さん |
「雨の日も良し」 木方 清二さん |
「ロマネスク風」 間瀬 幾雄さん |
「青い灯」 矢延 直樹さん |
「和と洋」 篠原 道明さん |
「歴史の幕開け」 鳥羽 明さん |
「明日へ」 中田 守治さん |
「ライオン橋」 奥田 順久さん |
入賞作品は東証IRフェスタ2019(2019年2月22日・23日)、大阪取引所(2019年3月1日~3月28日)、東京証券取引所(2019年4月2日~5月17日)で展示を予定しています。
板見 浩史
フォトエディターとして多くの写真賞やコンテストの審査を担当。元「日本フォトコンテスト」(現フォトコン)の編集長。公益社団法人日本写真協会(PSJ)顧問。NPO法人フォトカルチャー倶楽部理事。
[タイトル]JPXフォトコンテスト「東京証券取引所と大阪取引所のある風景」
[応募期間]2018年9月1日(土)~2018年11月30日(金)
※現在応募の受付は終了しています。
[応募テーマ]
①東京証券取引所・大阪取引所の建物
②「人」と東京証券取引所・大阪取引所
③建物のおしゃれなパーツ
④モノクロ、セピア
⑤建物の中(マーケットセンター、回廊など)
⑥兜町・茅場町《東京》、北浜《大阪》界隈
⑦兜町・茅場町《東京》、北浜《大阪》水辺の風景
⑧140年の歴史を語る写真
[主催]株式会社日本取引所グループ(JPX)
[主管]一般社団法人日本フォトコンテスト協会(JPO)
[協賛]平和不動産株式会社
[後援]NPO法人フォトカルチャー倶楽部(PCC)、カメラのキタムラ
[パンフレット] PDF(約4.49MB)
応募に関するお問合せ
株式会社日本取引所グループ 広報・IR部(東京)
E-mail:tse-promo@jpx.co.jp