日本取引所グループ(以下「JPX」という)と台湾先物取引所(以下「TAIFEX」という)は、本日、JPXの主要な株価指数である東証株価指数(以下「TOPIX」という)を対象にした先物取引を台湾の投資家に提供する計画について発表しました。TAIFEXは、本年12月に台湾ドル建てTOPIX先物取引の上場を予定しており、これは、両取引所にとって重要な節目となります。
TOPIXは、東京証券取引所市場第一部に上場する内国普通株式全銘柄を対象とする株価指数であり、その構成銘柄は1,800銘柄を超え、日本における株式市場の趨勢を把握するための主要な指標です。台湾ドル建てTOPIX先物取引の上場は、台湾の投資家に為替リスクを抑えて日本の株式市場のエクスポージャーを取る機会を提供することとなり、また、国際的な投資家には、台湾と日本の両デリバティブ市場にまたがる取引機会を提供することとなります。
清田瞭(きよたあきら)日本取引所グループCEOは、「TAIFEXへの台湾ドル建てTOPIX先物取引の上場を大変嬉しく思います。この協力を通して、台湾の投資家が日本の市場にさらに関心を持ち、アジアにおけるパートナーとして、台湾と日本の資本市場の結びつきが深化することを期待しています。」と述べています。
劉連煜(Len-Yu Liu)台湾先物取引所董事長は、「金融市場が急速に変化しグローバル化するなか、協力と提携は、いっそう重要なものとなっています。JPXと協力してTOPIX先物取引の上場を行うことで、台湾の投資家がアジアで最も活発に取引されている株価指数の一つを取引できるようになることを喜ばしく思います。このプロジェクトは、JPXとの協力の始まりであり、両取引所のさらなる共同プロジェクトを楽しみにしています。」と述べています。
TOPIX先物取引の上場は、TAIFEXにとって初めての海外株価指数先物取引の導入であり、JPXにとっては自身の主要指数をアジアに拡大させるものです。国際的な取引所間の競争のなかにあって、この協力は、両取引所の資源と強みを活かし相互の利益となる関係を構築するものです。
今回の協力にあわせて、TAIFEXは、JPX傘下の大阪取引所と日本取引所自主規制法人との間で、市場の健全性と運営を確実なものとするため、情報交換協定も締結しています。
株式会社日本取引所グループは、世界を代表する取引所グループであり、アジア太平洋地域で最大規模の証券取引所である株式会社東京証券取引所と、主要デリバティブ取引所であり、2006年にTAIFEXと覚書(Memorandum of Understanding)を締結し緊密に交流を行ってきた株式会社大阪取引所の経営統合により、2013年1月1日に設立された持株会社です。同年1月4日には、自社株式を、東京証券取引所にも上場しています。時価総額4.8兆USドル(=約580兆円)(2015年10月末)の株式市場を有するほか、日本を代表するデリバティブ取引である、日経225先物、TOPIX 先物、JPX日経インデックス400先物、国債証券先物等の取扱いを行っています。
台湾先物取引所(TAIFEX)は、1997年に設立され、株価指数先物・オプション、金利先物、個別株先物・オプション、金先物・オプション、通貨先物など幅広い商品を提供しています。TAIFEXは、公正で秩序ある市場を確保するため、取引、清算、決済に関する技術とサービスを向上させてきました。急速に進化する市場に適した世界クラスの取引所になるという展望のもと、TAIFEXは、海外展開を拡大させていく意向であり、アジアの主要デリバティブ取引所として位置しています。
お問合せ
株式会社日本取引所グループ 総合企画部
電話:03 3666 1361 (代表)
台湾先物取引所 企画部
電話:+886 2 2366 3263