市場区分の見直しに関するフォローアップ
東京証券取引所(以下「東証」といいます)は、グロース市場が「高い成長を目指す企業が集う市場」となるよう、「市場区分の見直しに関するフォローアップ会議」における議論を踏まえ、様々な取組みを検討・推進しております。
上場維持基準の見直し
グロース市場上場会社に、機関投資家の投資対象となり得る規模への早期の成長を促すとともに、企業間のM&Aや起業家の次なる創業などを促進する観点から、2030年より、グロース市場の上場維持基準の見直しを行うこととしています。(現在、パブリック・コメントを実施中(2025年9月26日~10月26日))
「⾼い成⻑を目指した経営」の実現に向けた対応の働きかけ
グロース市場上場会社に、上場後においても継続的に高い成長に向けて取り組んでいただく観点から、2025年9月より、東証が機関投資家との意見交換をもとに取りまとめた「投資家の期待」を踏まえ、改めてこれまでの成⻑状況や市場評価を分析し、成⻑戦略・開示をアップデートしていただくよう働きかけております。
グロース上場企業へのサポートの取組み
東証では、基準見直しや働きかけを進めるともに、グロース市場上場会社へのサポートの取組みを進めています。
投資者への情報発信の充実に向けた対応
2024年5月、グロース市場への新規上場時において、上場後の成長戦略に照らしたIPOの目的を開示いただくこと、また、上場後においては、その目的が実現できているかという点にも留意しながら事業計画の進捗状況等を開示いただくとともに、説明会・個別面談等を通じた積極的な情報発信を行っていただくことをお願いする観点から、「グロース市場における投資者への情報発信の充実に向けた対応について」を公表しました。
機関投資家からのコンタクトを希望するグロース市場上場会社の一覧表
2025年1月より、グロース市場上場会社のIR活動を支援していく観点から、より活発に機関投資家からのコンタクトを希望する企業の一覧化を行っています。
一覧表は、各月末時点における各社からの申請状況に基づき、翌月15日を目途に毎月更新いたします。
- 機関投資家からのコンタクトを希望するグロース市場上場会社の一覧化に関する詳細は、下記資料をご覧ください。
- より活発な機関投資家からのコンタクトを希望するプライム市場・スタンダード市場上場企業の一覧表については、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応(プライム市場・スタンダード市場)」をご参照ください。
上場審査に関する正しい理解の促進
上場審査に関するFAQ集
2024年5月、上場準備会社からよくご相談をいただく又は上場審査の取扱いが誤解されているテーマに関して、東証の上場審査における考え方を正しく経営者の皆様にお示しする観点から、「上場審査に関するFAQ集」を公表しました。(同年11月、内容の更新を行いました。今後も、上場準備会社からのご相談内容等を踏まえ、定期的に更新を⾏ってまいります。)
また、東証では、本FAQ集に掲載していないテーマを含め、上場を検討する企業がIPOに関する疑問を東証に直接ご相談いただける窓口もご用意しておりますので、ぜひご活用ください。
IPO連携会議
2025年1月、IPOを巡る課題について、証券会社・監査法人等の関係者と定期的に意見交換を行う場として「IPO実務連携会議」を設置しました。
※ 2025年4月、会議名称を「IPO実務連携会議」から「IPO連携会議」に改称しました。