自主規制業務の概要

マーケットを取り巻く環境変化は非常に早く、日々進化する環境下において的確な自主規制を実施するには、絶えず新しい商品、新しい取引、新しい手法といった事情に精通し、これらの動きに的確に対応していくことが必要となります。
このため、日本取引所自主規制法人では、マーケットの参加者である取引参加者及び上場会社等との対話を重視するとともに、国内外の行政当局や関連機関との連携を重視しています。
具体的な活動状況は以下のとおりです。

  • 上場申請希望会社向けのイベントへの出講や事前相談への対応、取引参加者や監査法人との意見交換の実施により、上場審査上の取扱いや考え方などの共有化を図るとともに幅広く意見を伺っています。
  • 上場会社向けのセミナーの開催などによる情報発信、各種コーポレートアクションに関する事前相談や個別訪問活動などを通じた上場会社との意見交換等を実施しています。
  • 「実務担当者向けセミナー」等の各種イベントの開催、取引参加者間の各種会合への参加及び個別訪問活動などを通じて取引参加者との意見交換や情報共有を実施しています。また、コンプライアンスに関する制度・運用等について、取引参加者から幅広く意見を伺うためのワーキング・パーティーを設置しています。
  • 金融庁、証券取引等監視委員会、財務局、日本証券業協会及び各地取引所等との間で、問題意識の共有を図る観点から意見交換等を実施しています。
  • 自主規制機能の向上及び国際的な連携強化を目指して、世界の主要自主規制機関からなる市場間監視グループ(ISG)に参加するとともに、世界の証券監督当局等をメンバーとする証券監督者国際機構(IOSCO)に参加しています。