自主規制業務の概要

公正かつ透明な市場を構築するためには、投資者を含めた市場利用者一人ひとりが金融商品取引に関するルールを正しく理解するとともに、取引参加者や上場会社において、適切なコンプライアンス体制が構築されることが重要となります。
このため、日本取引所自主規制法人(以下「JPX-R」という)では、市場利用者の法令等に関する一層の理解を促すとともに、市場にとって望ましくない行為を未然に防止するため、取引参加者や上場会社に向けたコンプライアンス支援活動を重視しています。
具体的な活動状況は以下のとおりです。

  • コンプライアンス支援を目的として、「COMLEC」(コンプライアンス研修センター)を設置しています。市場に近い自主規制機関であるJPX-Rが、その業務を通じて得た知識・経験を基に、各種コンプライアンス関連セミナーの実施、個別のご依頼に応じた研修講師の派遣、eラーニングコンテンツの作成など、各種サービスを提供しています。
  • 上場会社を対象とした法律や会計に関する専門家による講演会の開催や刊行物の発刊、上場会社との直接の意見交換など、上場会社における不適切な事案を未然に防止するための活動を実施しています。
  • 売買審査の過程において把握した不公正取引につながるおそれのある形態について、その売買実態を取引参加者に積極的に説明することにより、不公正取引の未然防止及び取引参加者のリスク管理を支援しています。
  • 取引参加者が現時点で法令等に違反していない場合でも、将来、法令等の違反が発生することとなるおそれのある場合等には、適切な措置を講じるように要請するなどにより、取引参加者の内部管理態勢の構築を支援しています。