カーボン・クレジットＯＴＣ取引決済サービス
背景
カーボン・クレジット市場では、その売買制度の設計において、流動性を集約し、価格公示機能を高める観点から、売買の区分をプロジェクトの方法論ごとに分類し、一定程度標準化した売買方法を採用しております。そのため、カーボン・クレジット市場参加者が個々のカーボン・クレジットを指定して売買を行う場合には、市場外で相対による取引・決済を実施する必要がありますが、相対取引においては個々の取引に対応する契約や受渡しの実務などが煩雑な場合があります。
こうした状況を踏まえ、東京証券取引所では、市場外で成立した売買約定について、市場の売買・決済システムの機能を活用して、売買内容の照合、資金決済及びカーボン・クレジットの移転を実施する「カーボン・クレジットＯＴＣ取引決済サービス」を導入いたします。
サービス概要（2026年３月開始予定）
| 項目 | 内容 |
| サービス対象 | カーボン・クレジット市場における売買の対象となる「Ｊ－クレジット」のうち、売買の区分が「森林」に属するカーボン・クレジット |
| サービス利用者 | 売り方・買い方ともにカーボン・クレジット市場参加者 |
| サービス提供時間 | 8:00～11:29 / 12:30～14:59 |
| サービス提供日 | サービスの対象となるカーボン・クレジットの売買立会が行われる日と同一 |
| サービス利用申込み |
相対取引で成立した売買について、サービスの対象となる売買の内容を、売り方・買い方双方がカーボンクレジット市場システムに入力 ＜入力内容＞ ・売買の区分 ・売付け又は買付けの区別 ・決済するクレジットのクレジット認証番号（売り方、買い方双方） ・注文数量 ・注文値段 ・相手方の参加者名（コード） |
| 売買内容の照合・決済 | 当社は、入力された売買情報を照合し、それが完全に一致した場合に、当該サービスの利用を承認し、以降の決済処理を行う。 売買代金、クレジットとも、カーボン・クレジット市場におけるＪークレジットの売買立会による売買同様、東証口座を通じて決済を行う。 |
| 決済日 | 売買内容の照合が完了した日から起算して6営業日目（T+5） |
| カーボン・クレジットＯＴＣ取引決済サービスに係る制度要綱 |  |
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サービス利用規約
サービス利用規約やシステム利用約款は、以下のページをご覧ください。