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ESG評価機関等の紹介

Clarity AI

Clarity AIについて

Clarity AIは、2017年に設立されたプラットフォームであり、資本市場、企業、政府、消費者にわたる意思決定にインパクトとリスクの観点を組み込むことを使命としています。Clarity AIは、複雑な非財務データを、資本配分、規制対応、リスク管理、そして長期的な戦略を支える、意思決定に活用できる質の高いインテリジェンスへと変換します。

りそな銀行、三井住友銀行、HSBC、BlackRock、Nordea、Santander、PGIMをはじめとする世界有数の機関を含む400社を超えるお客様が、自社が対象とするユニバース全体を包括的に把握するためにClarity AIを活用しています。提供するサービスは、透明性が高く、監査にも耐え、外部開示にもそのまま対応できることを特徴としています。

APAC(アジア太平洋)、EMEA(欧州・中東・アフリカ)、南北アメリカにわたるグローバルな拠点を擁するClarity AIは、市場が強靭で持続可能な成長を支えることを目的としています 。

ESG Ratings

ESG Ratingsが測定するもの

Clarity AIのESG Ratingsは、企業や政府の長期的な財務価値を左右する環境・社会・ガバナンス(ESG)の要素を測定します。同レーティングは、膨大なサステナビリティデータを、データに基づく単一の比較可能な値へと集約した数値スコアです。
サステナビリティに関連する財務リスクの測定は、次の3つの理由により困難です。Clarity AIの方法論は、それぞれの課題に対応できるよう設計されています。

  • 入手可能性(Availability):すべての非財務項目を報告している組織はほとんどないため、ESGデータの入手可能性は限定的かつ不完全です。
  • 品質(Quality):ESGデータの品質は一貫しておらず、測定方法も様々であるため、データ業者には堅牢な品質・一貫性チェックが求められます。
  • 重要性(マテリアリティ/Materiality):何が財務的に重要であるかについては複数の妥当な見解が存在し、これがESGスコア間の相関を弱めています。

カバレッジ

ESG Ratingsは、企業、政府、超国家機関、ファンド、およびこれらを任意に組み合わせて構成されるポートフォリオを対象に提供されます。カバレッジには以下が含まれます。

  • 最大4万2000の組織があり、そのうち3000以上が日本の組織である
  • 198の国家政府および206の地方政府
  • 各国の開発機関を含む50を超える超国家機関
  • 構成銘柄を完全にルックスルーできる60万本超のファンド

スコアは1(最も評価が低い)から100(最も評価が高い)までの範囲で表され、全体、ピラー(E・S・G)、カテゴリー、サブカテゴリー、個別指標という複数の粒度で提供されます。過去のスコアは、Webアプリケーション内で最大3年分が表示されます。

方法論

生データを各企業の単一のスコアへと変換するプロセスは、以下に説明する4つのステップで構成されます。

ステップ1:生データの取得とキュレーション

Clarity AIは、広範かつ多様な情報源からデータベースを構築しています。

  • 企業の報告書やWebサイトといった公開情報源から直接収集したデータ
  • 日本語を含む多言語対応のNLP(自然言語処理)によるControversies評価エンジン。国際的なフレームワーク(UNGC原則、OECDガイドライン、UNGPなど)に整合したカテゴリーにわたって50,000を超える組織を対象とし、地域メディアを含む200か国のメディアソースを活用します。1日あたり60万件以上の新規記事が追加されます。
  • 組織が開示していない情報を補完する、高度な機械学習による推計
  • 専門特化型および総合型の金融データプロバイダー

データの種類:生データには3つの種類があります。定量データは、測定可能で比較可能なデータです(例:Scope 1のCO2排出量(トン))。ポリシーデータは定性的なデータで、方針・プロセス・目標などを対象とします(例:取締役会のジェンダー多様性に関する方針)。Controversiesデータは、物議を醸す事案を評価するために用いられる自由記述形式のニュースの評価を表します。

データの信頼性:データセットは、機械学習を活用した信頼性アルゴリズムと、人間が関与する広範なプロセス(human-in-the-loop)を用いて統合・クレンジングされます。複数の情報源を照合して一貫性チェックを可能にし、機械学習とドメイン専門知識によって最適な情報源を自動的に選択し、独自のモデル出力(推計値やControversiesなど)は、専門家がキュレーションしたアウトオブサンプルのデータと照合して検証されます。Clarity AIは、企業スコアの算出にあたり、利用可能な120を超える指標を評価します。

ステップ2:指標スコアの算出

生データのクレンジングとキュレーションが完了すると、各指標が1から100のスケールでスコアリングされます。そのアプローチは、指標の種類によって異なります。

  • 定量指標:企業は、定義されたピアグループと比較されます。生データはインテンシティ(原単位)指標(例:100万米ドルあたりのCO2排出量(トン))に正規化され、外れ値は統計的手法を用いて処理されます。スコアは相対的なパフォーマンスを反映し、1が最も評価の低い企業、100が最も評価の高い企業を表します。
  • ポリシー指標:スコア1は、その企業が当該の方針または目標を策定していないことを意味し、100は策定していることを意味します。これはピアグループに依存しません。
  • Controversies:過去3年間の事案が検出・分類され、深刻度に応じてスコアリングされたうえで、カテゴリースコアへと統合されます。Controversiesは、自然言語処理と機械学習を用いて毎週分析・スコアリングされており、これにより方法論の拡張性が維持されるとともに、アナリストのバイアスの排除に寄与します。

ステップ3:企業スコアの集計

各指標には、SASBのマテリアリティ・マトリクスに基づき、その企業のESGプロファイルへの相対的な寄与度を反映したマテリアリティ・ウェイト(重要度の重み付け)が割り当てられます。その後、各指標はClarity AIのフレームワークを通じて集計されます。このフレームワークでは、企業について、各指標を22のサブカテゴリー、12のカテゴリー、3つのピラー(環境・社会・ガバナンス)に分類します。各レベルは、その基礎となる定量スコア、ポリシースコア、Controversiesスコアをファクター加重平均した値です。総合的なESG Ratingは、3つのピラースコアをファクター加重平均した値です。
ピラー、カテゴリー、サブカテゴリーの関係の内訳については、以下の表をご覧ください。

領域 カテゴリー(分類) サブカテゴリー(小分類)
環境 気候変動 緩和と適応
エネルギー
汚染 汚染
水資源
生物多様性と生態系 生物多様性と生態系
循環経済 資源の流入と流出
廃棄物
環境マネジメント 環境管理
社会 自社の労働力 労働者の権利
従業員の労働安全衛生
機会均等と均等な処遇
バリューチェーンにおける労働者 サプライヤーの労働安全衛生
サプライヤーの人権と倫理
影響を受ける地域社会 影響を受ける地域社会
消費者およびエンドユーザー カスタマーエクスペリエンス(顧客体験)
製品責任
企業統治 企業統治 取締役会の構成
役員報酬
会計と監査
企業統治の仕組み
企業倫理と行動 事業倫理
ESGコンプライアンスと責任

ステップ4:ファンドおよびポートフォリオスコアの集計

Clarity AIは、ファンドまたはポートフォリオを構成銘柄に分解し、前述のステップに基づいて各銘柄の個別スコアを算出します。続いて、Clarity AIのモデルが、各銘柄のウェイトに基づいて、それらのスコアをファンドまたはポートフォリオのレベルへと集計します。

これにより、ユーザーは、ファンドまたはポートフォリオのパフォーマンスを包括的かつ統一的に把握でき、同種のファンドやインデックスと比較することが可能になります。

Clarity AIのESG関連ソリューション(Exposuresスクリーン、Controversiesエンジン、ESG Ratingsなど)について詳しくは、ESGソリューションページをご覧ください。

ESG Ratingsの活用

投資家向け

ESG Ratingsは、投資家が個別の証券、ファンド、ポートフォリオにおける財務的に重要なESGリスクを特定し、管理することを支援します。スコアは、単一の総合スコアから個別指標に至るまで、またE・S・Gの各ピラー、カテゴリー、サブカテゴリーにわたって提供されます。方法論はボトムアップ型であるため、ポートフォリオやファンドのスコアは、構成銘柄のスコアを、配分比率と、GICSサブ業種ごとの各課題のマテリアリティによって加重して算出されます。

透明性:すべてのスコアは完全に透明です。ユーザーは、ポートフォリオやファンドのスコアから個別企業へ、さらに指標スコアへ、そしてその背後にある生データや、正規化の分母となる指標へとドリルダウンできます。推計値、付与されたスコア、外れ値、継承されたスコアは、それぞれWeb App上に明示されるため、あらゆる数値の根拠を常に確認できます。

Clarity AIの投資家向けソリューションおよびデータセットの全容については、Clarity AI 金融機関向けソリューションをご覧ください。

上場企業向け

Clarity AIは公開情報を主要なデータソースとしているため、企業の開示の質と網羅性が、そのスコアを直接的に左右します。スコアが年ごとに変動する要因には、企業の開示内容や基礎となるESGパフォーマンスの変化、方法論のアップデート、マテリアリティ・ウェイトの変更などが挙げられます。

なお、Clarity AIは、以下を可能にする事業会社向けソリューションを提供しています。

  • ESGスコアの算出に向けたデータの提出(多くの場合、IPOや債券発行の準備として行われます)
  • プラットフォームへの直接アクセスにより、同業または同一地域のピアのパフォーマンスを評価・分析し、改善に向けた道筋を定めるとともに、業界全般に関するインテリジェンスを蓄積すること

詳しくは、Clarity AI 事業会社向けソリューションをご覧ください。

Clarity AIのプラットフォーム

Clarity AIはESG Ratingsを含むサービスを、あらゆるサステナビリティのユースケースに対応できるエンドツーエンドのプラットフォームを通じて、お客様に提供しています。直感的に操作できるWebアプリケーション、API、データフィード、サードパーティプラットフォームなど、多様な方法を通じてご利用いただけます。

Clarity AIがお客様に提供しているサステナビリティおよびAIソリューションの全ラインアップについて詳しくは、ソリューションのホームページをご覧ください。

よくあるご質問

Q1. Clarity AIは、関連する規制や国際基準に準拠していますか?
A1. Clarity AIは、EU ESG格付け規則(EU ESG Ratings Regulation)をはじめとする業界規制の整備において、積極的な役割を果たしてきました。透明性の高い方法論、厳格な内部ガバナンス、そして完全に追跡可能な監査証跡を提供することにより、Clarity AIのモデルは、同規則が促進を目指す透明性と独立性を支えるように設計されています。

Clarity AIはすでに、以下のような国際的なベストプラクティスに準拠しています。
  • 金融庁「ESG評価・データ提供機関に係る行動規範」(Japan Code of Conduct for ESG Ratings and Data Products Providers)
  • ICMA「ESG格付け・データ製品提供機関のための行動規範」(ICMA Code of Conduct for ESG Ratings and Data Products Providers)
  • 香港「ESG格付け・データ製品提供機関のための行動規範」(Hong Kong Code of Conduct for ESG Ratings and Data Products Providers)
  • シンガポール「ESG格付け・データ製品提供機関のための行動規範」(Singapore Code of Conduct for ESG Ratings and Data Products Providers)
EU ESG格付け規則に対するClarity AIのアプローチや、透明性を基盤とする共通の業界標準へのClarity AIの取り組みについて詳しくは、以下のページをご覧ください。
Clarity AI Approach to Authorization Under the EU ESG Ratings Regulation
Q2. 企業は、自社の格付けの根拠となるデータを確認できますか?
A2. すべてのスコアは基礎データまで遡って確認でき、プラットフォーム上では推定スコア、付与されたスコア、外れ値、継承されたスコアが明示されます。

また、Clarity AIの評価対象となった企業にはメールで通知が送られ、プラットフォーム上で自社の評価を確認する機会が提供されます。

企業からcompanies@clarity.aiまでメールでご連絡いただき、評価内容の確認を依頼することも可能です。
Q3. Clarity AIは、格付けの根拠となるデータをどのように収集しているのですか?
A3. 主に、公開されている開示情報を基盤とし、これに専門データプロバイダー、グローバルなニュースサービス、そして開示が存在しない場合や信頼性が低い場合には機械学習による推計を加えて収集しています。
Q4. 格付けはどのくらいの頻度で更新されますか?
A4. Controversiesは、毎週分析・スコアリングされます。基礎となるデータとスコアは継続的にモニタリングされており、重要な変化が生じた場合には、専門家によるレビュー対象としてフラグが立てられます。方法論は、定期的に正式なレビューが行われます。
Q5. マテリアリティはどのフレームワークによって定義されていますか?
A5. Clarity AIの標準的な方法論アプローチは、カスタマイズが可能ですが、主にSASBスタンダードに基づいており、加えて、SFDRのPrincipal Adverse Indicators(主要な負の影響指標)といった規制要件や、その他の広く認知されたインプットも取り入れています。
Q6. 格付けが1または100であることは、何を意味しますか?
A6. 格付けは、1(最も評価が低い)から100(最も評価が高い)までの範囲で表されます。定量指標の場合、これはピアグループに対する相対的な評価です。ポリシー指標の場合、1はその方針または目標が策定されていないことを、100は策定されていることを示します。集計後の格付けは、通常、全範囲ではなく、より狭い範囲内に収まります。
Q7. ユーザーは、どのようにデータにアクセスしますか?
A7.
  • Webアプリケーション:個別の企業、ファンド、ポートフォリオを深く掘り下げて分析するための、非常に使いやすいWebベースのインターフェースです。Webアプリケーションでは、スコアの基礎となる生データに至るまであらゆる粒度のデータにアクセスできるほか、企業レベルのESG・ControversiesレポートやClarity AIのAnalyst Assistantをはじめとする、Clarity AIのすべての生成AI機能をご利用いただけます。
  • データフィード:お客様のニーズ(形式、配信方法、頻度など)に応じて提供されるCSVファイルで、既存のワークフローに直接統合できます。データフィードの構造は、お客様の要件に基づいてカスタマイズが可能です。
  • API:Clarity AIは、堅牢なRESTful APIを提供しており、自動的なデータ取得とリアルタイムの更新のために、ESGデータをお客様のシステムへ直接かつシームレスに統合できるよう設計されています。
  • サードパーティプラットフォーム:Clarity AIのデータは、BlackRockのAladdinやSimcorpをはじめとする、幅広いサードパーティプラットフォームに統合されています。

上場企業へのメッセージと連絡先情報

Clarity AIのESG Ratingsやその他のソリューションに関するご質問は、companies@clarity.aiまでお問い合わせください。お問い合わせは日本語でも承ります。

上場企業の皆様からの、格付けの根拠となるデータおよび手法に関するお問い合わせを歓迎いたします。欧州連合(EU)のESG格付け規制に基づき、Clarity AIは格付けを受けたすべての企業に通知を行っています。Clarity AIは、コンプライアンス義務の一環として、世界中の数万社に通知を行います。

通知は、新製品のリリース少なくとも48時間前に送信されます。この通知には、企業が格付け、評価方法、および根拠となるデータを確認できるClarity AIポータルへのリンクが含まれています。さらに、必要に応じて、このプラットフォームを使用してデータの問題点を指摘することも可能です。

Copyright © 2026 Clarity AI. All rights reserved.
This content is for informational purposes only. It describes principles, assumptions, criteria and models used by Clarity AI to produce data, assessments, ESG ratings or other information. Its content and the output thereof does not constitute financial, investment, legal, tax, strategic or other professional advice, nor a recommendation to buy, sell or hold any security or financial instrument. Users must conduct their own independent assessment and remain solely responsible for determining compliance with applicable laws and regulations. To the fullest extent permitted by applicable law, Clarity AI disclaims all express and implied warranties, including warranties as to the accuracy, completeness, timeliness, non-infringement or fitness for a particular purpose, and shall not be liable for any direct, indirect, incidental, consequential or other loss or damage arising out of or in connection with the use of, or reliance on, this Document.
To the extent this Document describes Clarity AI's ESG rating methodologies, ESG ratings, derived from applying said methodologies to the relevant information, represent Clarity AI's opinion at the date of issuance and are issued on a non-solicited basis unless otherwise disclosed. They are not statements of fact regarding the sustainability characteristics, risks or impacts of a rated item and should not be interpreted as predictions or guarantees of future ESG performance, financial performance or other outcomes. Different ESG rating providers may apply different methodologies and data sources and may therefore reach different conclusions regarding the same rated item. The disclosure of this methodology does not predetermine any ESG rating outcome or create an obligation for Clarity AI to assign a particular ESG rating to any rated item.
Where applicable, Clarity AI's ESG rating activities are governed by Regulation (EU) 2024/3005. Clarity AI maintains governance and organisational measures designed to safeguard the independence, integrity and impartiality of its ESG rating activities and manage conflicts of interest. Further information, including Clarity AI’s public disclosures, is available at https://clarity.ai/eu-esg-ratings-regulation/