ESG評価機関等の紹介

このページでは、企業のESG関連情報の収集、分析、評価等を行っているESG評価機関・データプロバイダと、グリーンボンド等の第三者評価(外部評価)を提供しているESGファイナンス評価機関について紹介しています。

ESG評価機関・データプロバイダは、ESG課題のなかで投資家の関心が高いものや、投資判断に有用な項目を(場合によってはセクターごとに)特定し、企業の公開情報や個別の質問票等を活用して企業情報の収集や調査、評価を行い、機関投資家に提供しています。

ESGファイナンス評価機関は、グリーンボンド等のESG関連ファイナンスに対するセカンドオピニオンや、資金使途の環境課題等の解決への貢献度を評価するグリーン格付等を提供しています。

このページでは、各社から、それぞれの考え方や情報収集、分析、評価等の方法に関する情報を提供していただきます。

ESG評価機関・データプロバイダ

評価機関(アルファベット順) 機関の紹介
アラベスク・グループ アラベスクは2013年に創業しました。資産運用事業を中核にサステナビリティ金融事業を推進してきました。2018年にESGリサーチの社内ツールであったS-Ray®を独立したESG評価事業としてアラベスクS-Rayをスタート。2019年には資産運用事業にAIを取り入れたAIエンジンを開発し、アラベスクAIを設立。2021年、アラベスクS-RayはESGの情報開示プラットフォーム「ESGブック」を開設し、アラベスクAIはAIによる運用支援プラットフォーム「AutoCIO」を開設しました。
ブルームバーグ・エル・ピー ブルームバーグは1981年、アメリカ ニューヨークで設立。情報を通じて世界の資本市場の透明性を高めようという信念の下、全世界の金融、ビジネス、政治界の皆様に日々、あらゆる判断材料を提供しています。ESGにおいても公正かつ高品質なデータ、分析ツール、ニュース、リサーチの提供に尽力しています。
CDP 2000年にロンドンで設立された非営利団体。気候変動、水セキュリティ、森林減少リスク・コモディティの分野における、企業や自治体のグローバルな情報開示基盤を提供し、収集した情報は投資家や企業、各国政府に活用しています。
Fitch Solutions Fitch Solutionsは、ESG要因が信用格付けに与える影響を示す「フィッチ・レーティングスESG関連度スコア」や、サステナブルボンド市場向けに、発行体と債券両方にESGレーティングを提供する「サステナブルフィッチ」等、信用リスク・ESGリスク関連データサービスを提供しています。
FTSE Russell 1995年に設立され、ロンドン証券取引所グループ傘下。ESGインデックスを含む様々なインデックスの算出とともに、ESGレーティング等のデータや分析ツール等機関投資家向けに様々な情報、分析サービスを提供しています。
ISS ESG ISS ESGは、Institutional Shareholder Services Inc.(ISS)の責任投資部門であり、投資家に対して、 気候変動、SDGsに関連するインパクト、人権、労働基準、汚職、論争になっている兵器など、持続可能で責任ある投資に関するあらゆる問題に関する専門知識を提供しています。
Moody's ムーディーズ・アナリティックスは、企業が所在・事業展開する社会や環境および自らの事業にとって重要かつインパクトをもたらす可能性のあるESG要因に対し、その企業がどのような対応・管理を行っているかを測定する「ESGアセスメント」を提供しています。
MSCI MSCI ESGリサーチは世界中の数千社の環境、社会、ガバナンスに関連する企業の業務について、詳細な調査、格付け、分析を提供しています。
株式会社グッドバンカー 株式会社グッドバンカーは、1998年に女性達を中心として設立された、ESGに関する調査・評価と投資助言の専門会社です。1999年にエコ(環境)ビジネスの分析・評価結果を国内外の機関投資家に提供することを嚆矢として、20年以上にわたりESG関連ビジネスに携わっています。800のESG評価項目により、約1000社の上場企業の評価スコアと格付けのデータベースを保有しており、投資機関等に個別銘柄の定量評価データを提供しています。
日本経済新聞社(日経NEEDS) 日経NEEDSは、日本経済新聞社が1970年より運営を開始した企業・証券データ、マクロ・金融統計、地域情報などを収録した総合経済データベースサービスです。専門的知見を活かし加工・分析・蓄積された信頼性の高いデータを、国内外の金融機関や大学教育機関に向けて提供しております。21年12月より、上場企業の約100項目に及ぶ数値・テキストデータなどを収集した「日経ESGデータ」の提供も開始しました。
Refinitiv Refinitiv(リフィニティブ)はロンドン証券取引所グループ(LSEG)のグループ企業として、金融市場のデータとインフラストラクチャを供する世界有数のプロバイダーです。リフィニティブの ESG スコアは、企業の開示データに基づき、企業の相対的な ESG のパフォーマンス、取り組み、効果を測定します。
S&Pグローバル S&Pグローバルは、S&P グローバル・レーティング(格付)、S&P グローバル・マーケット・インテリジェンス(データおよび分析ツール)、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス(指数)、およびS&P グローバル・プラッツを傘下に持つグローバル金融サービス会社です。ESGの分野では、SAMやTrucostの幅広いデータベースと調査技術に基づく企業評価やリスク分析、長期的な持続可能な成長に関する情報や投資ツールを提供します。
Sustainalytics モーニングスターグループの一員であるサステイナリティクスは、25年以上にわたり、世界中の投資家による責任投資戦略の開発と実践をサポートしてきたESG調査・レーティング・データ、およびサステナブルファイナンスのソリューション提供におけるリーディングカンパニーです。40を超える産業分類において分野横断的な専門知識を持つ200名以上のアナリストを有しており、日本を含む世界16拠点において、数百社におよぶ世界有数の資産運用会社や年金基金と提携しています。
東洋経済新報社 東洋経済新報社は1895年の創業以来、経済報道の傍らで企業データの収集と調査を続けてきました。企業データは独自アンケート調査と公開情報から集め、刊行物やテキストデータ、WEBサービスで提供しています。
Truvalue Labs Truvalue Labsは、人工知能(AI)を活用して、世界中の10万以上を超える情報源からデータを収集し、企業のESGパフォーマンスに関する投資家の目線を把握します。外部ソースからの企業のESG行動に焦点を当て、従来のESGリスクデータのソースを超えたポジティブなイベントとネガティブなイベントの両方をカバーします。AIを用いてイベントが発生すると同時に毎月100万を超えるドキュメントを集約、抽出、分析してスコアを生成します。

ESGファイナンス評価機関

評価機関(アルファベット順) 機関の紹介
DNVビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社 ノルウェーに本部を置く自主独立財団であり、生命・財産・環境の保護を企業理念に掲げ、独立した第三者機関としてグローバルな活動を展開しています。環境、気候変動分野においては、CO2排出量検証や環境系認証、再生可能エネルギーに関する技術専門家を多数有し、環境リスクマネジメントに関連する幅広い活動の中で、2011年よりESGファイナンスへの第三者評価業務を開始し、企業の持続的社会構築向けた活動支援を行っています。
株式会社日本格付研究所(JCR) JCRは17年9月に、国連責任投資原則(UNPRI)が主導する「信用格付におけるESG要素のイニシアチブ」に署名して以来、信用格付におけるESG要素に係る分析とその開示を強化しています。また、急速に発展するサステナブルファイナンス市場における第三者としての意見提供の必要性に応えるため、17年10月にグリーンファイナンスに対する評価業務を開始して以来、国内外の多様なESG投融資に対して評価を提供しています。
格付投資情報センター(R&I) 格付投資情報センター(R&I)は1975年に日本経済新聞社が創設した「公社債研究会」を起源とする日本で最も歴史のある国内最大の信用格付会社です。ESG ファイナンス評価会社としては、2016年に日本の事業会社による初のグリーンボンドに第三者評価(外部評価)を提供しており、ESGファイナンス評価の先駆者として国際資本市場に貢献しています。
Sustainalytics モーニングスターグループの一員であるサステイナリティクスは、25年以上にわたり、世界中の投資家による責任投資戦略の開発と実践をサポートしてきたESG調査・レーティング・データ、およびサステナブルファイナンスのソリューション提供におけるリーディングカンパニーです。40を超える産業分類において分野横断的な専門知識を持つ200名以上のアナリストを有しており、日本を含む世界16拠点において、数百社におよぶ世界有数の資産運用会社や年金基金と提携しています。