投資のリスク

リンク債型ETFとは

リンク債型ETFとは、主に金融機関が発行する指標に連動した投資成果を目的とする債券(リンク債)に投資することで、ETFの一口あたり純資産額の変動率と対象指標の変動率を一致させる運用手法を採るETFを指します。ETFが投資対象とするリンク債は、その償還価格が指標の動きに連動するようにリンク債発行者が保証しており、リンク債を保有することにより、ETFの一口あたり純資産額の変動率は指標の変動率に一致します。

リンク債型ETFでは、一口あたり純資産額の変動率と指標の変動率の間に乖離(トラッキングエラー)が発生しない反面、リンク債の発行者の信用リスクが存在します。

【リンク債型ETFの仕組み】

リンク債ETFの仕組み
  • 上記は、金銭設定・金銭償還型の場合の仕組みです。リンク債型ETFの中には、金銭設定・現物(リンク債)交換型のタイプもあります。
  • 実際の金銭・有価証券の授受は、ETF発行者の指図の下、受託会社(信託銀行)が行うことになります。

リンク債型ETFの信用リスクと投資に際しての留意点

リンク債型ETFは、満期償還日までが比較的近く換金性の高いリンク債に投資していることが多いものの、リンク債の発行者の倒産や財務状況の悪化等の影響により、リンク債の価値が下落又は無価値になり、結果的にETFの基準価額が下落することがあります。
リンク債型ETFの投資にあたっては、リンク債の発行金融機関の健全性(例えば、財務状況や信用格付など)を確認し、リンク債の発行金融機関の信用状況を十分に把握することが重要です。

リンク債で運用するETF

現在、東証に上場又は上場を予定しているリンク債型ETFはありません。