お知らせ
【投資者の皆様へ】TOCOM原油先物取引に係るプライス・スキャンレンジの設定方法を変更いたします
2020年11月18日
当社では、本年春の原油市場における急激な相場変動を受けてTOCOM原油先物取引に係る取引証拠金所要額が急増し、その後、原油相場に落着きがみられるにもかかわらず当該所要額が海外市場と比較して非常に高い水準で推移している状況等を勘案し、当該所要額の急激な変動の抑制を図るべく、TOCOM原油先物取引に係るプライス・スキャンレンジの設定方法に関して、下記のとおり変更し、本年11月30日(月)に計算する取引証拠金所要額分から適用することとします。なお、変更後の方法により設定したプライス・スキャンレンジは、同月27日(金)に公表する予定です。
記
変更後 | 現行 | |
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信頼水準と過去参照期間 | 5年 97.5% ※期待ショートフォール方式により実質99% |
次のいずれか大きい方を採用 ・54週 99% ・4週99% |
ボラティリティ調整 (EWMA法) |
あり。足元の重付けに係るパラメータλは 0.985。 | なし。 |
ストレスシナリオ | 価格変動率が大きい日を二日分、参照期間に追加。 | なし。 |
採用値 | 閾値を超える損失額の平均値 (期待ショートフォール方式) |
閾値を超える損益額のうち最も近い額 |
詳細につきましては、以下の「商品デリバティブに係るSPANパラメーターの取扱い」を御参照ください。
(用語)
・EWMA法:
直近のデータを重視して移動平均を計算する方法。足元の相場変動に重みをつけるために採用。
・期待ショートフォール方式:
価格変動率が正規分布に従うと仮定し、97.5%以上の平均値を99%tile値とみなす。
商品デリバティブに係るSPANパラメーターの取扱い |