お知らせ
【投資者の皆様へ】長期国債グループ等のプライス・スキャンレンジの設定方法を変更します。
2022年8月19日
当社では、国債先物等清算資格に係る取引証拠金所要額の相場変動に対するカバレッジの改善を図るべく、当該資格に係る取引証拠金所要額に影響を与えるパラメーターである国債グループ(長期国債グループ、中期国債グループ、ミニ超長期国債グループ)に係るプライス・スキャンレンジの設定方法について、下表のとおり変更し、本年9月5日(月)に計算する取引証拠金所要額分から適用することとしますので、お知らせします。
【PSR設定方法の変更内容】
変更後 | 現行 | |
---|---|---|
過去参照期間 | 5年 | 5年又は54週 |
ボラティリティ調整(EWMA法) | あり | 54週のみあり |
ストレスシナリオの採用 | 価格変動率が大きい日を上下2日分、参照期間に追加 | なし |
採用値 | 過去参照期間及びストレス日の価格変動率における上位97.5%以上の平均値の絶対値と下位97.5%以下の平均値の絶対値のいずれか大きい方(期待ショートフォール方式) | 過去参照期間の価格変動率における上位及び下位99%の値の絶対値のうちいずれか大きい方 |
(用語)
・EWMA法:
直近のデータを重視して移動平均を計算する方法(足元の相場変動に重みをつけるために採用。)。
・期待ショートフォール方式:
価格変動率が正規分布に従うと仮定し、97.5%以上の平均値を99%tile値とみなす方式。
<参考:見直し後の設定方法による各商品グループに係るプライス・スキャンレンジの試算値(8/15-19本番適用値との比較)>
試算値 | 本番適用値(8/15-19) | |
---|---|---|
長期国債グループ | 162万円 | 144万円 |
中期国債グループ | 41万円 | 25万円 |
ミニ超長期国債グループ | 23.2万円 | 25.5万円 |
金融デリバティブに係るSPANパラメーターの取扱い |