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プレスリリース

ETF設定交換の清算利用の拡大について

2025年11月27日

株式会社日本証券クリアリング機構は、ETF設定交換プロセスの利便性向上及び決済の効率化を目的として、2021年1月にETF設定交換の清算制度を開始し、以来、ETF発行市場関係者の皆様に、株式等の現物バスケットと引換えにETFが発行される「現物型ETF」の設定交換について同制度を利用いただいてきました。

ETF設定交換の清算制度を活用することで、ETF設定交換に伴う決済と市場取引における株式等の売買決済がネッティングされます。これにより、指定証券会社の決済効率が向上し、マーケットメイカーによる積極的な気配提示が促進され、取引所市場におけるETFの流動性向上が期待できます。

一方、金銭と引換えにETFが発行される「金銭型ETF」の設定交換については決済サイクルの関係から清算制度が利用されてきませんでしたが、本年9月29日に実施した制度改善後、清算対象ETFが107銘柄※1増加、清算利用金額は金銭型ETF設定交換全体の約7割（1日平均で約230億円※2）に達し、ETF設定交換の清算利用が拡大しています（金銭型ETF設定交換の清算利用金額等の日次推移については、下のグラフをご参照ください）。

今後の取組みとして、ETF設定交換の清算利用の更なる拡大を目指し、本年12月8日（月）より、従来の「指標連動型ETF」に加えて、連動対象指標のない「アクティブ運用型ETF」の設定交換も清算対象といたします。

これら一連の取り組みが、マーケットメイクの円滑化等によるETF市場の更なる流動性の向上につながることを期待しています。

※1 本年10月末時点の銘柄数。
※2 清算利用金額は本年9月29日から10月末までの1日平均。割合は、ETF設定交換プラットフォーム（東京証券取引所が運営する新プラットフォーム（CredNex）を含む。）における設定交換の申込代金に対する比率。