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取引証拠金新証拠金計算方式(VaR方式)とは

 【重要なお知らせ】
本ページの下部に、VaR証拠金計算ソフトウェア(VMA)のバージョンアップに関する情報を掲載しております。
VaR証拠金計算ソフトウェアをご利用の皆様におかれましては、必ずご確認いただきますようお願い申し上げます

新証拠金計算方式(VaR方式)とは

JSCCでは、2023年11月6日(月)に、先物・オプションの取引証拠金の計算方法について「SPAN方式」から「VaR方式」へ移行しました。移行の概要につきましては、以下ファイル及び動画をご参照ください。

先物・オプションの取引証拠金の計算方法が変わります~SPAN方式からVaR方式へ~
証拠金計算方式の変更に伴う証拠金水準の変化と特徴について

VaR方式の概要

VaR方式にはヒストリカル・シミュレーション方式(HS-VaR方式)と代替的方式(AS-VaR方式)の2つの方式があります。
HS-VaR方式では、過去のマーケットデータ等をもとにシナリオを作成し、これらのシナリオに応じてポートフォリオ単位の損益額を算出し、損益額のうち99%をカバーする金額を計算します。
AS-VaR方式では、想定する価格変動等のパラメータをあらかじめ設定し、パラメータをもとに作成したシナリオに応じてポートフォリオ単位の損失額を計算します。

先物・オプション取引に係る証拠金計算方式(VaR方式)概要
VaR方式に関する細目の取扱い

各計算方式の対象商品

計算方式 金融デリバティブ 商品デリバティブ
HS-VaR方式
  • 指数先物・OP(配当指数先物を除く)
  • JGB先物・OP
  • 金利先物
    • 電力先物
    • LNG先物

    AS-VaR方式
    • 配当指数先物
      • 貴金属先物・OP
      • ゴム先物
      • エネルギー先物(電力、LNGを除く)
      • 農産物先物

        Web試算環境について

        20231023日に、直近営業日のVaR方式による証拠金額をブラウザ上で確認できるWeb試算環境(※)を公開しました。
        JSCCと証拠金データ複製の独立した専門業者である「OpenGamma」社のパートナーシップの下で開発されたものです。
         
        債務引受対象の全上場デリバティブ銘柄(大阪取引所、東京商品取引所及び堂島取引所の各銘柄)について、任意のポジションの証拠金額の試算が可能です。なお、試算対象日は17時頃に当日の日付に更新します。
         

        <留意事項>

        • 新規ユーザの登録作業には数日かかる場合がございますので、余裕をもってご登録ください。
        • 電力週間物について、UIの都合上、Expiryの項目は限月(YYYYMMW)ではなく最終決済日(YYYY-MM-DD)が表示されます。
          ただし、CSVファイルからポートフォリオをアップロードする際のContract Month(Future)に関しては、BPFと同じYYYYMMW形式で入力する必要がございますので、ご留意ください。

        Web試算環境のご利用方法に関しましては、以下のユーザーガイドをご参照ください。

        ユーザーガイド

        VaR証拠金計算ソフトウェアについて

        • VaR証拠金計算ソフトウェアとは
         「VaR証拠金計算ソフトウェア」は、当社が提供するVaR証拠金計算用パラメーターファイルと利用者側で準備したポジションファイルを読み込ませることで、VaR方式による証拠金計算結果を出力するアプリケーションです。

        VaR証拠金計算ソフトウェアをご利用いただくには、利用規約への同意が必要です。
        アプリケーションをダウンロードした場合、利用規約に同意した扱いとなりますので、事前に必ず利用規約をご確認ください。
         
        利用規約
        VaR証拠金計算アプリケーション利用規約
        • VaR証拠金計算ソフトウェア(GUI)のダウンロード

        動作環境を含むアプリケーションの概要については「VaR証拠金計算ソフトウェア概要書」、操作方法や入出力ファイルレイアウト等の詳細については「GUIアプリケーション仕様書」、ユーザマニュアルについては「VaR証拠金計算ソフトウェア(GUI)ユーザマニュアル」をご参照ください。

        ドキュメント
        VaR証拠金計算ソフトウェア概要書
        GUIアプリケーション仕様書 本紙
        GUIアプリケーション仕様書 別紙1_VaR証拠金計算ソフトウェア接続仕様書別紙
        GUIアプリケーション仕様書 別紙2_BPF及びAPFにおいて使用する商品コード
        その他仕様書別紙類
        VaR証拠金計算ソフトウェア(GUI)ユーザマニュアル
        ソフトウェア
        GUIアプリケーションv1.0 [17 MB]
        • VaR証拠金計算用パラメータファイル

        「VaR証拠金計算用パラメータファイル」には、信頼水準等の基礎的なパラメーターを収録したファイル(VPF)、各銘柄のシナリオごとの損益額等を収録したファイル(BPF)、取引証拠金割増額計算用ファイル(APF)があります。
        VaR証拠金の計算には、VPF、BPF、APFの読込みが必要です。BPFについては、商品カテゴリごとにファイルを分割して提供しますので、算出するポジションに含まれない商品カテゴリのBPFの読込みは不要です。また、取引証拠金割増額の算出が不要な場合は、APFの読込みも不要です。
        詳細については、「VaR証拠金計算ソフトウェア概要書」及び「GUIアプリケーション仕様書」をご参照ください。

        VaR証拠金計算用パラメータファイル掲載先

        (1)ポジションファイル
        利用者側で準備いただくポジションファイルのサンプルです。2023年10月31日に設定されていた主要銘柄の任意のポジションを入力しています。

        ポジションファイル [1 kb]

        (2)VaR証拠金計算結果ファイル
        (1)のサンプルファイルと2023年10月31日時点の証拠金計算用ファイルを読み込んで出力した計算結果のファイルです。

        VaR証拠金計算結果ファイル

        各種参考ファイル

        • 銘柄別VaR証拠金額ファイル(1枚あたりの証拠金額ファイル)
          先物・オプションの各銘柄を1枚売建てまたは買建てた場合の証拠金額を収録したファイルを日々公開します。商品コードについてはGUIアプリケーション仕様書別紙2『BPF及びAPFにおいて使用する商品コード』をご参照ください。

          ※本ファイルにより参照できる証拠金額は、特定の1銘柄を保有した場合に限ります。本ファイルを用いて2銘柄以上保有した場合の証拠金額を算出することはできませんので、ご留意ください。

          ※同一銘柄を複数枚保有した場合の証拠金額は、本ファイルに収録された1枚あたりの証拠金額に保有枚数を乗じて得られる金額と概ね一致しますが、端数処理等の都合上、少額の誤差が生じる場合があります

          銘柄別VaR証拠金額ファイル掲載先 (All-Instruments-VaR_yyyymmdd_1600.csv)
        銘柄別VaR証拠金額ファイル仕様書

        証拠金変動率ファイル仕様書

        • AS-VaRパラメータファイル
          翌週のAS-VaRの計算に用いるパラメータについて毎週末に公開します。
          詳細については「先物・オプション取引に係る証拠金計算方式(VaR方式)概要」をご参照ください。
          ※相場急変動時などにおいては、臨時に見直す場合があります。

          AS-VaRパラメータファイル掲載先 (AS-VaR_Parameters_yyyymmdd.csv)
        AS-VaRパラメータファイル仕様書

        VaR方式及び証拠金制度に関するFAQ(Frequently Asked Question)

        • Q.売りと買いで証拠金が変わるのはどういう仕組みですか。
          A.VaR方式では過去の価格変動等をもとに作成したシナリオによる損失額を99%カバーする金額を計算しています。損失の上位となる価格変動の水準が売りと買いとで異なるため、証拠金額が異なります。

        • Q.売りと買いとで証拠金額が異なるなら、同じ銘柄を売りと買いで同じ枚数を持った場合に証拠金が発生しますか。
          A.証拠金の計算は売りと買いをネットしたポジションに対して行います。そのため、同じ銘柄を売りと買いで同じ枚数を持つ場合は証拠金が発生しません。
          例)
          日経225先物ラージ(2023年9月限)を1枚買い、1枚売りのポジション:証拠金は発生しない。
          日経225先物ラージ(2023年9月限)を2枚買い、1枚売りのポジション:1枚買いのポジションとして証拠金を計算。

        FAQ

        VaR 証拠金計算ソフトウェア(VMA)のバージョンアップについて

        • お知らせ
          JSCCでは、2024年6月10日付で、VaR 証拠金計算ソフトウェア(VMA)のバージョンアップ(v1.0 版⇒v2.0 版)」を行うことを予定しております。
          今回のVMA のバージョンアップは、VaR パラメータファイル(VPF)のレイアウト変更等に伴うものであるため、すべての VMA 利用者が対象となります。VMA をご利用の皆様におかれましては、更新版(v2.0 版)に置き換えていただく必要がありますので、以下の各ドキュメントをご確認のうえ、バージョンアップのご対応をお願い申し上げます。

        • 新フォーマット変換後のVPFの配信について
          現行バージョン(v1.0)用に配信したVPFを新バージョン(v2.0)で読み込めるよう、JSCCでは以下のタイミングで現行レイアウトVPFを新レイアウトVPFに変換したファイルを下表のとおり公表します。


          新レイアウト変換ファイル掲載先

        公表予定日 対象期間 ファイル名
        2024年4月5日(金)
        (18時ごろ)
        2023年7月31日(月)から2024年4月5日(金) VPF_converted_VMAver2_20230731-20240405.zip
        2024年4月19日(金)
        (18時ごろ)
        2024年4月8日(月)から2024年4月19日(金) VPF_converted_VMAver2_20240408-20240419.zip
        2024年5月17日(金)
        (18時ごろ)
        2024年4月22日(月)から2024年5月17日(金) VPF_converted_VMAver2_20240422-20240517.zip
        2024年6月7日(金)
        (18時ごろ)
        2024年5月20日(月)から2024年6月7日(金) VPF_converted_VMAver2_20240520-20240606.zip
        VaRParameter_20240607_1600.csv

         

        ドキュメント
        VaR証拠金計算ソフトウェアのバージョンアップに係る対応概要
        GUIアプリケーション仕様書 本紙・別紙(v2.0)
        サンプルファイル(VPF)
        ソフトウェア
        GUIアプリケーションv2.0[16 MB]