適時開示情報のXBRL化

XBRLが普及することにより投資者においては、データを再入力することなく開示資料のデータの加工・分析が容易に可能となることが期待されています。XBRLにより財務データが開示されることによってデータをシステムや表計算ソフトにそのまま取り込むことが可能となるため、データ再入力・転記・加工などの時間が大幅に節約できることが期待されています。

また、特別のシステムを組むことなく汎用ソフトウエアを用いることにより過年度比較や他社比較が容易にできることや英文で表示することが可能となります。また、国際会計基準とリンクすることにより、外国会社と内国会社の比較が容易にできることも期待されています。

これにより、投資判断の迅速化・高度化が実現することとなり、ファンダメンタルズを基礎とした投資判断に基づく投資による価格形成機能をより高度化することが期待されるとともに、外国人投資者にとっては、財務データを英語やその他の言語で閲覧することできる。また、システムは言語を意識せずデータを処理することが可能となることが期待されています。

XBRLのメリット -投資者の負担軽減-
XBRLのメリット -比較可能性の向上-

XBRLが普及することにより上場会社においては、財務処理に関する業務が大幅に効率化することが期待されています。標準タクソノミーは、法改正や会計基準改正などに先立ち対応されることとなるため、法改正や会計基準改正などへのシステム対応が容易になることが期待されています。

また、XBRLの持つデータ整合性チェック機能によるミスやエラーの防止が可能となることにより、投資者に開示する財務情報の品質と透明性が向上することが期待されています。加えて、この機能を利用することにより、財務情報に係る内部統制プロセスや会計監査人、監督機関による監視機能の効率性・正確性が確保されることが期待されています。加えて、連結決算処理の合理化・迅速化や各種資料の作成作業の大幅な簡素化などが期待されています。

XBRLのメリット -財務データの統合-
XBRLのメリット -データ検証効率の向上-
XBRLのメリット -ワンソースマルチユース-
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