取引内容の審査(売買審査)

東京商品取引所では、取引監視システム及び目視により不公正取引等を監視していますが、特に以下のような行為は、不公正取引等の兆候である可能性があるものとして注視しており、取引参加者経由での調査の対象となることがあります。

  1. 市場の状況からみて多量な注文の発注及び取消し
     
    市場の状況からみて多量な注文発注や取消しについては、相場に大きな影響を及ぼし、市場を混乱させるおそれがあることから、調査の対象となります。
  2. 発注後、短時間での注文の取消し
     
    注文発注後に短時間で当該注文を取り消す行為は、当該注文がそもそも約定させる意図のなかった注文であるおそれがあることから、調査の対象となります。
  3. 単独で又は他人と共同して売り方及び買い方となる取引
     
    単独で又は他人と共同して売り方及び買い方となる取引は、売買取引以外の意図(価格操作や繁盛に見せかける行為)が疑われることから、そのような行為については調査の対象となります。
  4. 市場の状況から著しく乖離した価格帯への注文発注
     
    市場の状況から著しく乖離した価格帯への注文発注は、大幅な価格の変動を惹起したり、いたずらにサーキットブレーカーが発動する原因となり、市場を混乱させるおそれがあることから、調査の対象となります。
  5. 売買高の急増及び関与率
     
    過去の売買実績との比較により、急激に売買高が増えた場合や特定の取引参加者の売買関与率が高くなった場合は、調査の対象となることがあります。
  6. 価格変動時の取引関与
     
    市場の状況からみて大幅に価格が変動した場合は、その取引に関与した取引参加者について調査の対象となることがあります。