債務引受バイイン
バイインとは
被フェイル参加者は、被フェイルとなった日(当初の決済日)の翌日の渡方証券決済時限を越えて当該被フェイルが継続している場合、JSCCに対して、当該被フェイルに係る有価証券の買付け及び引渡し(「バイイン」といいます。)を請求することができます。このバイイン請求は、当初の決済日の翌営業日以降(13時30分~14時30分)に行うことができます。
JSCCは、バイイン請求日から起算して3営業日目の日までに当該バイイン請求の対象である被フェイルポジションが解消されないときは、バイインを実行し、当該バイインに要した費用をそのポジションにかかるフェイル参加者に請求します。
なお、バイイン請求は、被フェイルの解消(バイイン請求日以降、バイイン請求に係る被フェイルが解消した場合)等により、解消します。
- バイイン実行の具体的なフローは以下のとおりです。
- (前提)最短でバイイン請求(X+1日)を行い、X+3日13時までに被フェイルが解消しなかった場合
X日 | 13時 甲銘柄3,000株において当初の決済日に受方(買い)であるA参加者に被フェイル発生 | ||||||||
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X+1日 | 13時30分 ~ 14時30分 A参加者(被フェイル参加者)がJSCCに対してバイイン請求 バイイン請求がなされた場合、当日のバイイン請求と、当該請求に基づくバイイン実行に要する費用を負担すべき対象(「費用負担対象(暫定)※」という。)との対応関係を暫定的に定めるため、バイイン請求時限(14時30分)後、以下の順で費用負担対象となる参加者(「費用負担対象参加者(暫定)※」という。)の割当を行う。 (1)フェイル発生日の古いフェイルから順に割当 (2)フェイル発生日が同じ場合は、フェイル数量に応じて按分処理
※ バイインが実行されるのは、バイイン請求日から起算して3日目の日であるため、その間におけるフェイル解消等により費用負担対象参加者が変動することがある。したがって、バイイン実行までの間の費用負担対象参加者は「暫定」となる。 |
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X+2日 | バイイン請求参加者であるA参加者及び費用負担対象参加者(暫定)に対して、JSCCより以下の通知を配信
※ 当日の決済又は当日の再ネッティング処理において、バイイン請求の解消(被フェイルの解消等)/費用負担対象(暫定)から外れるまで日々配信される。
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当日(X+2日=バイイン請求日の翌日)の再ネッティング処理においても、バイイン請求/費用負担対象(暫定)が解消しない場合、JSCCより全参加者(バイイン請求参加者であるA参加者及び費用負担対象参加者(暫定)を含む)に対して以下の通知を配信
(注)バイイン実行数量は、実行日当日の決済状況により、バイイン実行日前日の予告通知における数量よりも減少することがある。 |
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X+3日(バイイン実行日) | 当日実行予定であるバイインに係るバイイン請求/費用負担対象(暫定)が当日(X+3日)の受渡決済においても解消しない場合、以下のとおりの処理を行う。
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X+4日 | バイイン実行に係る決済日 「<図>バイイン実行に係る決済」参照 |
<図>バイイン実行に係る決済(株券等の場合)
以下は、いずれもバイイン実行時に費用負担参加者がフェイルを解消していない場合の図を示します。
(1)証券決済
(2)資金決済