債務引受ネッティング
ネッティングとは
- ネッティング(netting)とは、対当する債権債務部分を相殺するように、各取引当事者間で、売付数量と買付数量、支払金額と受取金額の差額を計算し、その差額について各取引当事者との間で決済を行うことをいいます。
- 清算機関(CCP)を利用しない場合、そのネッティング効果は、例1のように限られたものとなります(例1においては、A証券とB証券間の(1)と(2)部分のみの差額決済にとどまります)。
<例1>清算機関(CCP)を利用しないネッティング
- これに対し、清算機関(CCP)を利用する場合、例2のように各取引当事者の決済の相手方が清算機関(CCP)に一元化され、各取引当事者と清算機関(CCP)との間での売付数量と買付数量の差額を計算し、その差額について各取引当事者と清算機関(CCP)との間での決済を行うこととなり、そのネッティング効果は高まることになります。
<例2>清算機関(CCP)を利用したネッティング