プレスリリース
CFTC承認後、JSCCで初の米国顧客が円IRS清算サービスを利用開始
2025年12月1日
本日、日本証券クリアリング機構(JSCC)は、MillenniumをJSCCの円金利スワップ清算サービスの初の米国顧客として受け入れることとなりました(注1)。
これは、JSCCが2025年9月に米国顧客の円金利スワップ取引清算業務に係るCFTCの承認を受けて以来、初めて米国顧客がJSCCのサービスの利用を開始したことを示す重要なマイルストーンとなります(注2)。今回の成果はJSCCの堅牢なリスク管理体制がCFTCの規制枠組みに準拠していることを示すものであります。JSCCは、今後も世界中のパートナーと協力し、グローバルに認知されたスワップ清算ソリューションの提供を拡大してまいります。円金利市場の不確実性が続く中、効果的なリスクヘッジの必要性により、円デリバティブ市場の流動性に対する需要は一層高まっています。JSCCは、世界の市場参加者のニーズに応え、円デリバティブ市場の発展を支援していきます。
JSCC代表取締役社長の小沼泰之は、「JSCCは、国内外の市場参加者に対して効率的かつ信頼性の高い清算サービスを提供し、パートナーの皆様と緊密に連携しながら円デリバティブ市場のエコシステム強化に取り組んでいます。今後も革新的で競争力のある清算ソリューションを世界中に提供し、強固なリスク管理と顧客保護を通じて金融市場の安定性強化に貢献してまいります。」と述べています。
JSCCについて
JSCCは、2003年1月、日本初となる有価証券債務引受業(現在の金融商品債務引受業)の免許を取得し、取引所における現物取引の清算サービスの提供を開始しました。JSCCの誕生により、従前は各証券取引所で行われていた清算業務が統合され、証券市場におけるポストトレーディングの効率性と利便性が大きく向上しました。現在は、現物取引、上場金融・商品デリバティブ、CDSやIRSなどのOTCデリバティブ、また、店頭国債取引の売買やレポ取引の清算業務など幅広いサービスを提供しています。2025年10月には、円金利スワップ清算金額で過去最高の1,526兆円を記録しました(注3)。
- 注1
JSCCからのお知らせ「金利スワップ清算受託契約の締結について」
https://www.jpx.co.jp/jscc/information/news/20251201_1.html - 注2
JSCCプレスリリース「CFTCの承認により米国人顧客が当社の円金利スワップ清算サービスを利用可能に」
https://www.jpx.co.jp/jscc/information/press_releases/20250916.html - 注3
日本取引所グループマーケットニュース「2025年10月の円金利スワップ清算金額が過去最高 TONA先物取引高は歴代2位」
https://www.jpx.co.jp/news/2041/20251107-01.html
【本件に関するお問合せ先】
株式会社 日本証券クリアリング機構
清算企画部
TEL:03-3665-1234(代表)

