現物取引

ToSTNeTシステム


ToSTNeTシステム(Tokyo Stock Exchange Trading NeTwork System)は、立会外取引用の売買システムです。近年はarrowheadでのオークション取引同様に、ToSTNeT市場における注文件数も増加傾向にあることから、処理能力や利便性の向上を目的として、2017年3月21日にToSTNeTシステムをリプレースし、より高速かつ安定した取引環境を提供しています。さらに、2019年11月5日のarrowheadバージョンアップに合わせて、サーバ等を一新しました。

ToSTNeTシステムでは、以下現物商品にかかる立会外取引に対応しています。

  • 単一銘柄取引(ToSTNeT-1)
  • バスケット取引(ToSTNeT-1)
  • 終値取引(ToSTNeT-2)
  • 自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)
  • 立会外分売

詳細は以下ページをご参照ください。

ToSTNeT取引

システム概要図

ToSTNeTシステム概要

ToSTNeTシステムでは、大まかに以下の流れで注文等を処理しています。

  • 国内外の投資家(証券会社)から広く注文を受け付け、売買を成立させ結果を返信。
  • 約定値段は、相場情報として市場へ配信。

主な機能

参加者接続

機能 具体例 説明
注文・通知機能 ・注文送信、通知受信
・問合せ要求/応答
立会外取引システムの基本機能として、取引参加者からの注文を受け付け、取引所から注文の結果通知を返却する機能です。立会外取引システムに対する問合せに応答する問合せ要求/応答機能も提供しています。

なお、ToSTNeTでは、以下2つのプロトコルによる注文に対応しています。
・FIXプロトコル…証券取引に関連する電子的メッセージを統一的な仕様で実現するための世界標準のプロトコル。
・東証プロトコル……東京証券取引所が独自に規定したプロトコル。

媒介(マッチング)

機能 具体例 説明
媒介(マッチング)機能 ・単一銘柄取引
・バスケット取引
・終値取引
・自己株式立会外買付取引
・立会外分売
立会外取引システムの根幹を担う機能で、取引参加者からの注文を基に、価格を決定する機能です。クロス取引及び相手方指定取引等、多様な取引に対応したマッチング処理を担います。

なお、取引の種類によって発注できる時間帯が異なります。
詳細は以下ページをご参照ください。
ToSTNeT取引

相場情報配信

機能 具体例 説明
相場情報配信機能 ・銘柄別情報
・市場情報
立会外取引システムにおいて、銘柄別に約定が発生したり、売買停止がなされる都度、相場情報を配信する機能です。配信対象となる取引は、以下3つです。

・単一銘柄取引
・バスケット取引
・終値取引

売買監理

機能 具体例 説明
売買監理機能 ・リアルタイム売買監視
・銘柄メンテナンス
・データ分析
取引参加者からの注⽂をリアルタイムで監視する機能です。様々なパラメータを設定し、きめ細やかな監視を⾏っています。
また、個別銘柄のメンテナンス機能やマーケットデータの分析機能も有しています。