現物取引

arrowhead4.0

東京証券取引所は、市場を巡る環境変化や多様化する投資家のニーズに対応するとともに、市場利用者の利便性や国際競争力、レジリエンス(障害回復力)をさらに高めていく観点から、2024年11月5日に現物売買システム(arrowhead)の更改を予定しています。2010年1月4日に稼働した初代arrowheadから4回目のシステム更改となるため、「arrowhead4.0」と呼称しています。

ロゴマークの刷新

現在のロゴマークのキーコンセプトである「高速性」、「堅牢性」、「信頼性」および「拡張性」は引き続き堅持したうえで、幾何学的な書体を採用し、スペリングに曲線と直線のリズムを生み出すことで、さらなる「安定感」と「先進性」を表現したロゴマークにバージョンアップします。

システム更改のポイント

ユーザ利便性の向上

証券会社や投資家の皆様の利便性向上に資する以下の機能を実現する予定です。

機能 説明
Market by Order 現在の相場情報サービス(FLEX Standard及びFLEX Full)は値段ごとに集約した情報を配信するサービスですが、相場情報を"注文ごと"に、より詳細な情報として配信するMarket by Order型の相場情報サービスを提供します。
マスキャンセル 機関投資家等、arrowheadにアカウントを持つユーザの注文を一括で取り消す機能を導入します。
売買制度の見直しに伴う対応(注) ・クロージング・オークションの導入
取引時間延伸後の後場のザラバ取引の終了時(15時25分)から、5分間の注文受付時間(プレ・クロージング)を設けた後、15時30分に板寄せを実施します。また、クロージング・オークションによる板寄せでは、現行の板寄せの条件で約定しない場合でも、売買成立可能値幅の上下限で、時間優先により約定処理を行います(特別約定の導入)。

取引機会の最大化

投資家の皆様の取引機会の最大化にかかる施策を実施する予定です。

機能 説明
レジリエンスの強化 システムに障害が発生した場合でも、売買を継続するための改善を引き続き行います。また、これまで以上に迅速かつ円滑な復旧に向けた取組みにより、取引機会を確保します。
売買制度の見直しに伴う対応(注)
・取引時間の延伸
東証の午後立会(後場)の取引終了時間を、15時00分から15時30分に、30分延長します。
  • 2021年10月に公表した「現物市場の機能強化に向けたアクション・プログラム」を受け、以下の売買制度について見直しを予定しています。本システム更改は、これらの制度改正に対応するものです。
現物市場の機能強化に向けた取組み(取引時間の延伸等)

今後の予定

2024年5月頃 証券会社、システムベンダ等、arrowheadに接続するユーザのテスト開始
2024年11月5日 新システム稼働予定日