現物取引

arrowhead

arrowheadは、2010年1月4日に稼働した、世界最高水準の高速性・信頼性・拡張性を兼ね備えた、現物商品の売買システムの呼称です。直近では、注文件数の増加、短時間での注文集中、投資家の新しいニーズ等の株式市場の環境変化に対応するため、2019年11月5日にバージョンアップしています。
対象取引は現物商品にかかるオークション取引(株式、CB等)です。

システムの特徴

高速性

項目 処理能力
注文応答時間 約0.2ミリ秒
情報配信時間 約0.5ミリ秒

信頼性

注文・約定・注文板などの取引情報を三重化されたサーバ上で処理します。

拡張性

注文件数等の増加に対応した柔軟なキャパシティ拡張を可能とします。

主な機能

arrowheadは、以下の機能を有する総合的なトレーディングプラットフォームです。

機能 具体例 説明
注文・通知機能 ・注文送信、通知受信
(多様な注文種類への対応)
・問合せ参照
・コピー通知受信
取引所システムの基本機能として、取引参加者からの注文を受け付け、取引所から注文の結果通知を返却する機能です。取引所からの結果通知を、複数箇所に返却するコピー通知機能も提供しています。
また、寄付き条件、引け条件やIOC注文(即時約定しない場合に失効する注文)にも対応しています。
リスク管理機能 ・コネクション異常切断時注文取消
・注文抑止・取消
・ユーザ設定型ハードリミット
取引参加者と取引所システムとの接続の異常切断時に、即時に注文を取消し、抑止する機能を提供しています。
取引参加者が注文を抑止する閾値(注文あたりの代金、単位時間あたりの注文・約定代金の上限)をサーバ毎に設定できるリミッター機能も有しています。
媒介(マッチング)機能 ・板寄せ約定
・ザラバ約定
取引所システムの根幹を担う機能で、取引参加者からの注文を基に、価格を決定する機能です。立会開始時や立会終了時には板寄せ約定方式により、それ以外の時間にはザラバ約定方式により約定させます。
相場情報配信機能 ・気配情報、約定情報の配信
・四本値情報の配信
・売買高、売買代金の配信
注文が登録されたり、価格が決定した都度、相場情報を配信する機能です。一日の始値、高値、安値、終値や、売買高や売買代金も配信しています。
売買監理機能 ・リアルタイム売買監視
・銘柄メンテナンス
・データ分析
取引参加者からの注文をリアルタイムで監視する機能です。様々なパラメータを設定し、きめ細やかな監視を行っています。
また、個別銘柄のメンテナンス機能やマーケットデータの分析機能も有しています。
テスト機能 ・テスト環境の提供
・テスト発注
取引参加者やベンダに対してテスト用の環境として開放する機能です。東証が疑似的に発注を行う機能も有しています。

arrowheadバージョンアップ

2019年11月5日に、情報技術の進展やアルゴリズム取引の普及等による証券市場の環境変化や高度化・多様化するユーザのニーズに対応すべく、arrowhead(相場報道システム及びToSTNeTシステムを含む)をバージョンアップしています。

arrowheadバージョンアップに関するプレスリリース

売買制度の改善

対応内容 システム
概要
連続約定気配の改善 arrowhead
相場報道システム
急激な株価の変動を抑制するために、連続約定気配について、監視時間(60秒間)が経過するまでの間は、一定の値幅(気配の更新値幅の2倍)を超過して値動きしない方式に見直します。
また、連続約定気配の基点となる値段を、FLEX Fullで配信します。
終値成立機会の向上 arrowhead 引けの売買ニーズが高い状況において終値約定を成立しやすくするために、大引けに限り更新値幅を2倍に拡大します。
arrowheadバージョンアップの概要(リーフレット) PDF
売買制度の見直し内容の詳細 PDF

システム面の改善

対応内容 システム 概要
システム処理能力の強化 arrowhead
相場報道システム
注文が集中した際でも安定的に注文の受付・約定処理ができるようシステム基盤を刷新しスループット性能を高めます。また、FLEXサービスについても性能向上を図ります。
リスク管理機能の拡充 arrowhead リスク管理機能について、複数のサーバをグルーピングすることで、グループ単位での一括操作やグループ単位での閾値管理を可能とします。
対象機能:注文抑止・取消機能、ユーザ設定型ハードリミット機能(累計約定代金の上限閾値の設定に限る)
ユーザテスト環境の充実 arrowhead
相場報道システム
ToSTNeTシステム
国内外で開発を行う多様な取引参加者のニーズに応えるべく、これまでよりも多くのテスト機会を提供します(基本的に毎営業日、早朝・夜間時間帯もテスト可能とします)。

システム名称及びロゴマーク

「arrow」 はスピードを象徴し、レスポンスを中心とした処理性能の高速性を意味しています。
また、「head」は障壁をものともしない頑強な矢の先端をイメージさせることで、堅牢性や信頼性を意味しています。
小文字で表記することにより、拡張性を表現しています。

arrowheadロゴマーク

アーカイブ

時期 概要
2010年1月4日 初代arrowhead稼働
2010年8月16日 IT Japan Award 2010 グランプリ(経済産業大臣賞)を受賞
2013年7月16日 旧大阪証券取引所の現物市場と統合
2015年9月24日 arrowheadリニューアル(二代目)稼働 ※
※ 動画で見るarrowheadリニューアル(富士通株式会社ウェブサイト)icon-block

ToSTNeTシステム

ToSTNeTシステム(Tokyo Stock Exchange Trading NeTwork System)は、立会外取引用の売買システムです。近年はarrowheadでのオークション取引同様に、ToSTNeT市場における注文件数も増加傾向にあることから、処理能力や利便性の向上を目的として、2017年3月21日にToSTNeTシステムをリプレースし、より高速かつ安定した取引環境を提供しています。さらに、2019年11月5日のarrowheadバージョンアップに合わせて、サーバ等を一新しました。
対象取引は現物商品にかかる立会外取引です。

ToSTNeTシステムのリプレースについて PDF