約定取消しルール
証券取引は、一度成立した売買は取り消されることがなく、決済まで行われることが大前提となっており、こうした決済の確実性が証券市場の信頼性の源の一つとなっています。
しかしながら、誤注文により、通常想定し得ない規模の売買が成立し、その結果、長期にわたって決済が行われなくなる場合には、証券市場の機能が麻痺し、大きな混乱を招く事態となり得ます。
東京証券取引所では、こうした事態に備え、誤注文により長期にわたって決済が行われなくなる可能性が極めて高く市場が著しく混乱すると考えられる場合に限り、一度成立した売買を取り消す制度(約定取消しルール)を制定しております(2007年9月30日実施)。
また、約定取消しルールの制度をご理解いただけるよう、リーフレットもご用意しています。
なお、約定取消しルールの制定に至るまでのこれまでの誤注文に関する検討経過等については、以下をご参照ください。
これまでの誤注文に関する検討経過等
日本証券業協会「株式の注文管理・リスク管理体制の整備に関するワーキング」の報告書(2006年11月)につきましては、日本証券業協会のサイトをご参照下さい。