IFRS(国際財務報告基準)への対応

IFRS とは

IFRSとは、International Financial Reporting Standardsの略称で、邦訳は国際財務報告基準といいます。IASB(International Accounting Standards Board:国際会計基準審議会)が作成している会計基準です。
IASBの前身であるIASC(International Accounting Standards Committee:国際会計基準委員会)が作成した基準はIAS(International Accounting Standards:国際会計基準) と呼ばれ、第41号まであり、現在も有効です。
IASBが作成した基準はIFRSと呼ばれ、第17号まで作成されています。
IASとIFRSを総称し、IFRSsとも記します。

日本公認会計士協会「IFRS(国際財務報告基準)ページ」icon-block
 

IFRS対応の必要性

世界共通のモノサシ

世界中で利用可能な単一の会計基準を作成することで、どこの国の企業であっても共通のモノサシで企業の実態を把握できるようになります。現在それは各国の会計基準のIFRSへの収束という形で進んでいます。
IFRSへの収束とは、いわゆる会計基準のコンバージェンスと呼ばれるもので、'convergence' は「統合」や「収れん」と訳されることもあります。

 

IFRS 導入によって期待される効果

グローバルマネーの更なる呼び込みが期待できる

国によって会計基準がまちまちであれば、投資家はそれぞれの企業を比較検討し、分析することが困難になります。IFRSという共通の基準で比較分析が可能となれば、世界の投資家はより日本市場に投資をしやすくなります。

 

投資判断の効率化

企業の財務情報の基礎となる会計基準が同じであれば、投資情報の比較可能性が高まり、投資判断が効率的に行えるようになります。

 

連結財務諸表作成の効率化

世界中に子会社を持つ企業にとっても連結財務諸表を作成するに当たり、同じ基準を世界中で一貫して利用できれば、財務情報の作成が効率化でき、なおかつ均質なものが提供できるようになります。

 (出典:日本公認会計士協会「正しく知りたいIFRS」)

詳細は、日本公認会計士協会HP上のPDFファイルをご覧ください。

日本公認会計士協会「IASB・IFRSの基礎知識」icon-block
 

IFRS任意適用・任意適用決定会社一覧

IFRSを任意適用している会社等の一覧は、以下のページをご覧ください。

IFRS適用済・適用決定会社一覧

参考

金融庁「IFRSに関する誤解」(平成22年4月23日公表)icon-block
金融庁「我が国における国際会計基準の取扱いに関する意見書(中間報告)」(平成21年6月30日公表)icon-block