JPXからのお知らせ

2017/10/19 JPX CMEにおける円建てTOPIX先物取引の開始に向けたCMEグループと日本取引所グループの契約締結について

 

世界を先導する最も多彩なデリバティブ市場であるCMEグループ(CME Group)とアジアを代表する総合的な取引所グループである日本取引所グループ(JPX)は、本日、2018年第1四半期(1月~3月)にCME Globexにおいて円建ての東証株価指数(TOPIX)先物の取引を開始すると発表しました(関連する米規制当局の審査は未了)。

この新たなTOPIX先物取引は、CMEの規則によって上場され、同規則に従うものです。また、本先物に利用されるTOPIXは、JPXの現物市場である東京証券取引所の市場第一部に上場するすべての内国普通株式に基づき計算される浮動株調整型時価総額加重平均の指数であり、日本の株式市場のベンチマークとして機関投資家に幅広く利用されています。

なお、本TOPIX先物取引の開始は、本日CME GroupとJPXが締結したライセンス契約に基づくものであり、同契約によりCME Groupは、日本を除く全世界で円建ての上場先物取引及び上場先物オプション取引にTOPIXを参照値として利用する独占的なライセンスを有します。

CME Groupにおいては、現行の日経225商品(円建て及びドル建て日経225先物、円建てE-mini日経225先物)に加え、この度TOPIX先物の取引が開始されることにより、日本の2つの主要株価指数に基づく先物取引を提供する日本以外で唯一のデリバティブ市場となります。

さらに、CME GroupとJPXは、米国イリノイ州オーロラ、東京のそれぞれのコロケーション施設間の接続を促進する協力関係を結びました。これにより両社は、既存顧客や潜在顧客に対して、それぞれのコロケーション施設の顧客に接続サービスを提供する通信業者の認知度向上やサービス提供に関するマーケティング活動に取り組みます。

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CME Groupの執行役会長兼最高経営責任者(CEO)であるテリー・ダフィー(Terry Duffy)は、「これまでのJPXとの多岐にわたる協力関係によって、顧客ニーズに応えるよう提供している我々の商品やサービスは大きく強化されてまいりました。特に今回の新しいTOPIX先物取引によって、我々は日本経済の成長を活用したいと考える国際的な投資家に新たなリスク管理の手段を提供し、日本の株式市場に関するヘッジ機会を提供していきます」と述べています。

また、JPXの取締役兼代表執行役グループCEOである清田瞭は、次のように述べています。「CME Groupとの幅広い協業により、両市場が共に成長していくことを期待しています。特に、今回のCMEでのTOPIX先物上場により、TOPIXの国際的な認知度が向上することで、TOPIXが日本株投資のベンチマークとして世界の、とりわけ米国大陸の投資家に広く活用されていくことが期待されます。また、JPXのデリバティブ市場である大阪取引所に上場しているTOPIX先物は、国内の機関投資家をはじめ多様な投資家にヘッジ手段として活用されていますが、今回のCME上場やコロケーション施設間の接続サービスの推進によって、国際的な投資家による両市場の利用が促進され、より円滑かつ効率的な価格形成が実現することを願っております。」

CME Groupは、Dow Jones、FTSE、NASDAQ、Russell, and Standard & Poor’s等の主要ベンチマークとなっている様々な株価指数に基づく先物取引やオプション取引を提供しています。CME Groupが提供する株価指数先物商品の詳細については、CME Groupウェブサイトをご参照ください。

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JPXについて

日本取引所グループ(JPX)は、アジアを代表する総合的な金融市場インフラを提供する取引所グループで、その事業領域は現物及びデリバティブ市場の運営、自主規制機能や清算機能の提供など広範囲に亘っています。アジア最大規模の現物市場である東京証券取引所では、3,500以上の上場銘柄やETF/ETN、REITなどの多様な商品を提供しています。また、大阪取引所では、日経225先物、TOPIX先物、国債先物をはじめとしたデリバティブ商品の取引機会を提供しています。両市場の効率性、安定性及び透明性に加えて、日本取引所自主規制法人が担う自主規制機能と日本証券クリアリング機構における清算機能の発揮により、取引所市場に対する信頼性を確保しています。JPXは、「アジア地域でもっとも選ばれる取引所」を目指して、市場の発展や事業ポートフォリオの多様化を推進しています。

CMEについて

CMEグループは、世界を先導する最も多彩なデリバティブ市場を運営しており、世界中の人々がリスク管理に利用しています。当グループの取引所には、金利、株価指数、通貨、エネルギー、農産物、金属など、あらゆる主要資産クラスで、世界的な指標に基づいた先物・オプション商品が多岐にわたって上場しており、世界中の売り手と買い手が電子取引プラットフォームのCME Globex®やシカゴ・ニューヨーク・ロンドンを拠点とする取引所をとおして一堂に会しています。また、世界有数の中央清算機関であるCME ClearingとCME Clearing Europeを運営しており、あらゆる資産にわたり、取引所・OTC(店頭取引)デリバティブの清算・決済サービスを提供しています。当グループは、その商品およびサービスによって、世界中の企業の効率的なリスク管理や成長を実現してまいります。

CME Groupは、CME Group, Inc.の商標です。Globeロゴ、CMEおよびChicago Mercantile Exchangeは、Chicago Mercantile Exchange Inc.の商標です。CBOTおよびChicago Board of Tradeは、Board of Trade of the City of Chicago, Inc.の商標です。NYMEX、New York Mercantile ExchangeおよびClearPortは、New York Mercantile Exchange, Inc.の登録商標です。COMEXは、Commodity Exchange, Inc.の商標です。その他すべての商標が、各所有者の資産となります。CME Group(NASDAQ:CME)およびその商品についての詳細はCME Groupウェブサイトをご覧ください。

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