商品先物取引について

商品先物取引の決済には、「受渡決済」と「差金決済」という二つの方法があります。
商品先物取引は、大きく分けて「現物先物取引」と「現金決済先物取引」に分類されますが、現物先物取引の決済は受渡決済と差金決済、現金決済先物取引の決済は差金決済の方法によって行われます。

ここでは、現物先物取引である金標準先物を例に説明します。

決済の具体例

当初の買い取引が5,000円で1枚約定したとき … その後

差金決済

差金決済においては、(転売した値段-買った値段)×取引単位×数量=損益となります。

  1. 5,100円で反対売買(転売)を行った場合
    ⇒5,000円で買ったものを5,100円で売るので
    (5,100円-5,000円)×1,000(倍)×1(枚)= 100,000円・・・利益

  2. 4,900円で反対売買(転売)を行った場合
    ⇒5,000円で買ったものを4,900円で売るので
    (4,900円-5,000円)×1,000(倍)×1(枚)= -100,000円・・・損失
    ※上記計算例においては、手数料及び税金は含んでおりません。
    ※金標準先物の取引単位は1kg(1,000g)です。

受渡決済

  1. 現物の授受を行った場合
    当初の買い取引が1gあたり5,000円なので、500万円を支払い金1kgの金地金を受け取る。
    ※ 上記計算例においては、手数料及び税金は含んでおりません。

例)金の受渡決済の手続き

金の受渡決済の手続き

最終清算数値による決済

現金決済先物取引(金ミニ先物取引等)において取引最終日までに反対売買を行わなかった場合は、最終決済日に最終清算数値で自動的に決済されます。
※東京商品取引所市場(原油等)においては「最終決済価格」といいます。